いつの時代も不条理が落とす影ー今、劇場で観られる東欧映画をピックアップしてご紹介
今回は「東欧」を舞台にした、いま観られる映画をピックアップしてご紹介する。ソビエト連邦崩壊後の揺らぎや、世界的パンデミックに見舞われた街と人々、そして戦争が引き裂いた運命と画面いっぱいのひまわり畑があまりにも印象的な映画史に残る一作など、どの時代においても一個人ではどうすることもできない不条理が影を落とすのは、今も何も変わらない。果たしていま起こっていることが何なのか。スクリーン越しに映し出されるその土地に息づいた人々や風景を知ることが何かの助けになるかもしれない。