孤独だった少女が自分を認めてもらうことで再生する―映画『コット、はじまりの夏』コルム・バレード監督が語る
大家族に生まれ、家庭でも学校でも孤独に過ごす少女コット。母の出産が近づき、親戚夫婦に預けられた。そこで初めて触れた深い愛情にコットは自己を解放していく。映画『コット、はじまりの夏』はこれまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を誠実に映し出してきたコルム・バレード監督の初長編作品である。コットを演じたキャサリン・クリンチはアイルランドのアカデミー賞といわれるIFTA賞主演女優賞を史上最年少の12歳で獲得。『パラサイト 半地下の家族』などを世に送り出して来た新進気鋭のスタジオ、NEONが北米配給権を獲得した注目の作品だ。コルム監督のインタビューが届いたのでご紹介したい。(構成...