映画『サタデー・フィクション』ロウ・イエ監督インタビュー
舞台は中国や日本、欧米各国の諜報部員が暗躍する1941年の上海。フランス諜報部員に女スパイとして育てられたユー・ジンは日本海軍少佐から太平洋戦争の奇襲作戦の場所を聞き出す任務についた。映画『サタデー・フィクション』はホン・インの小説「上海の死」を原作に、横光利一の「上海」を劇中劇として取り入れた二重構造を取った作品である。ユー・ジンを『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993/チェン・カイコー監督)で有名なコン・リー、日本海軍少佐をオダギリジョーが演じる。公開を機に来日したロウ・イエ監督に作品に対する思いを語ってもらった。(取材・文/ほりきみき)