息子を思う母の行動が私たちに勇気を与える―映画『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』アンドレアス・ドレーゼン監督インタビュー
旅先のパキスタンで“タリバン”の嫌疑をかけられ、グアンタナモ収容所に収監されてしまった息子を助け出そうと奮闘する母親の姿を描いた『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』が公開される。シリアスなテーマにもかかわらず、母親を主人公にしたことからコメディタッチで軽妙な作品に仕上がり、第72回ベルリン国際映画祭で最優秀主演俳優賞と最優秀脚本賞のW受賞の快挙を成し遂げた。アンドレアス・ドレーゼン監督に企画のきっかけから脚本開発の苦労、キャストへの思いを語ってもらった。(取材・文/ほりきみき)
ムラート・クルナスの本を読み、政府に対する強い怒りを感じた
──本作は実話をベースにしていると...