【インタビュー】湊かなえの傑作に挑む『未来』瀬々敬久監督
映画『未来』は、湊かなえの“集大成”とも言われる小説を原作に、〈書くこと〉そのものを主題に据えた物語を映像化した意欲作だ。「文学であることの難しさ」と「映像だからこそ可能な表現」。その狭間で瀬々敬久監督が模索し続けた脚本作り、俳優たちとの創作の現場、そしてラストシーンが監督自身に突きつけた“問い”。複雑な構造を持つ原作に挑んだ瀬々監督の覚悟と発見を聞いた。(取材・文:ほりきみき)
映画ならではの時間軸で小説の多層構造を三つの軸に
──湊かなえさんの集大成と言われる本作を映画化するにあたって、最初に感じた「覚悟」や「挑戦」は何でしたか。
もともと湊かなえさんの小説は好きで、何作か読んでいま...