イ・ビョンホンが変貌する役どころを的確に体現―映画『コンクリート・ユートピア』オム・テファ監督が語る
地面が大きく隆起し、ビルやマンションが次々と崩壊していく中、あるマンションだけが奇跡的に危機を免れた。居住者たちは組織化して、押し寄せてきた外部の生存者たちを排除。ユートピアを作り上げた。映画『コンクリート・ユートピア』は極限下で現れる人間の本質を炙り出すパニックスリラーである。マンションの臨時住民代表ヨンタクを演じたイ・ビョンホンは何の取柄もない男が権力を手にしたことで狂気を放ち、豹変していくさまを体現。第59回大鐘賞映画祭で4回目の主演男優賞を獲得した。メガホンをとったオム・テファ監督に脚本開発やキャストについて語ってもらった。(取材・文/ほりきみき)