解散ライブまであと数カ月。残された時間をどのように過ごし、どのようなラストを迎えるのか――。グループを代表して、メンバーの秋本帆華と咲良菜緒が素直な思いを語ってくれた。
(撮影/久保田司 取材・文/宮田英一郎)
解散を実感する『アサガオ』の落ちサビ
──グループ解散の日まで残すところ数カ月になりました。
咲良 今年の2月末に公式サイトで解散を発表してから現在まで、ラストスパートのような感じで目まぐるしく活動しています。
秋本 今年の夏は、とくに目まぐるしかったです。いろんなイベントに出演したり、TIF2025で『TEAM SHACHI リスペクトステージ』という企画をやっていただいたり、ライブハウスを巡るツアーを完走したり。いろんな〝最後〟を噛み締めながら、この夏を駆け抜けました。
──解散発表に対してどんな反応がありましたか?
咲良 びっくりしている人が多かった印象を受けました。本当にまさかって感じで、「え!? ウソでしょ?」というリアクションを目にすることが多かったです。誰も想像してなかったみたいで。
秋本 「TEAM SHACHIはずっと続くものだと思っていた」という方もたくさんいらっしゃいました。
咲良 お仕事で会う方たちも、私たちが解散する実感がまだ湧いていないみたいで。だから、なかなか「長い間、お疲れさまでした」という言葉をかけてもらえないんです(笑)。
秋本 そんなに感傷に浸っているヒマもなく、気がついたら解散の日を迎えてそうだよね。
咲良 そうそう。サラッと「あっ……終わった!」ってなりそう(笑)。
──メンバー本人たちがしんみりしてないからでしょうか?
咲良 それもあると思います。いつもと変わらず4人とも明るくて、にぎやかにワチャワチャ過ごしているので。
秋本 解散の日までハッピーに駆け抜けるんだという『A HAPPY LAST YEAR!』と題した解散発表動画も私たちらしいのかなと思います。しんみりすることなく、最後の1秒まで笑顔でみんなを沸かせるぞ!という発表の仕方だったので。
──湿っぽい雰囲気はTEAM SHACHIに似合わないかもしれません。どんな瞬間に解散を実感しますか?
秋本 ステージ上でメッセージ性の強い楽曲を歌っているときに実感することがあります。とくに振付がない歌だけのパフォーマンスをしていると、解散するんだなぁ……という気持ちになります。
咲良 個人的には、ライブで(大黒)柚姫が『アサガオ』という楽曲の落ちサビを歌っているときに「あぁ、これでもう最後なんだな」という感情になることが多いです。フォーメーション的に柚姫が先頭で、その斜め後ろにハル(坂本遥奈)と(秋本)帆華がいて、私は一番後ろのポジションなのですが、メンバー3人の背中越しに会場のファンの方がペンライトを振っているのが見えるんです。そのときの景色が大好きで。
秋本 めっちゃわかる! 柚姫の背中とファンのみなさんの顔を見ているとグッとくるもん。
咲良 メンバー3人越しに見る客席がいいのよ。あれは私にしか見られない景色。
秋本 いいなぁ。つぎ『アサガオ』をパフォーマンスすることがあれば、そのときは勝手に移動して(咲良)菜緒の後ろのポジションに行こうかな(笑)。
