第1・2回はこちらから
01: マリオン・コティヤール
仏語演技でアカデミー賞を受賞し国際派に
「エディット・ピアフ愛の讃歌」(2007)で世界的にブレークスルー。サプライズ受賞と言われたオスカーのステージで「L.A.は夢の国!」と叫んだスピーチにハリウッドは魅了され、数多くのオファーが。本格的に英語を特訓して今や無国籍女優として引く手数多。「インセプション」(2010)からダルデンヌ兄弟の「サンドラの週末」(2014)まで仕事場は幅広い。ディオールのイメージモデルでもある。
02: オドレイ・トトゥ
「アメリ」で世界的人気を得た不思議ちゃん
何と言っても「アメリ」(2001)。対人恐怖症の女の子が恋した青年のために色々思いを巡らす様子を、これで注目を浴びたパリの撮影スポットをバックに綴る異色ラブロマンスは、オードレーの名前を一躍国際級にした。狭い額と真っ直ぐな視線に特徴があり、それらを武器にしたキャラクターの感情表現には定評がある。「ココ・アヴァン・シャネル」(2009)ではシャネルに扮してモード・アイコンに。
03: メラニー・ロラン
タランティーノに発見され強烈な印象を放つ
ユダヤ系家族の中で育った環境がクェンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」(2009)のユダヤ人女性、ショシャナ役に生きて、同作で強烈な印象を残した。以後「人生はビギナーズ」(2010)、「グランド・イリュージョン」(2013)等、大作ではないが気になるハリウッド映画に次々出演。自ら監督した短編映画がカンヌ映画祭に出品されている。今注目を浴びる女性監督の1人。
04: レア・セドゥ
セレブの家系を必要とせずカンヌ最高賞受賞
祖父はフランスのメディア王で映画会社パテの会長、大叔父は同じくゴーモンの会長でCEO。しかし。そんな強力な後ろ楯など必要とせず、「アデル、ブルーは熱い色」(2013)ではレズビアンのヒロインを演じてカンヌの最高賞に輝き、一方で「007スペクター」(2015)ではボンドウーマンをセクシーに演じる。類型的な美女役ではなく、役柄によって個性を使い分ける引き出しの多さが魅力。
注目のニューフェイス
05: ステイシー・マーティン
仏映画界の新時代を担いそうな期待の星
パリ生まれで7歳から13歳まで日本で暮らした経験あり。何だか親近感が増す。ラース・フォン・トリアーの「ニンフォマニアック」(2013)でシャルロット・ゲンスブールの娘時代を演じ、「グッバイ・ゴダール!」(2017)で原作の著者、アンヌ・ヴィアゼムスキーとゴダールの先妻、アンナ・カリーナを足して割ったようなモード・アイコンぶりを披露。スレンダーなボディラインが何とも魅力的だ。
注目のニューフェイス
06: リリー・ローズ・デップ
演技力は未知数ながら大物感がハンパない
ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘。これ程強いセレブパワーも珍しく、映画界、ファッション界からすぐに声がかかった。「プラネタリウム」(2016)ではナタリー・ポートマンと共演し、同年、"シャネルNO.5ロー"のミューズに起用される。母親のルートを辿る彼女だが、モデル、女優としてまだ未知数。しかし、どんな大人になるかで大きく羽ばたく可能性も。しばらく目が離せない。