豪華キャストが明かす魔法ワールドの秘密
エディ・レッドメイン × キャサリン・ウォーターストン × ジュード・ロウ編
プロフィール
ジュード・ロウ
1972年ロンドン生まれ。テレビや舞台での活躍を経て1994年に長編映画デビュー。2000年代前半には「リプリー」「コールドマウンテン」と立て続けにアカデミー賞候補に。魔法シリーズ初参加にして、ホグワーツ魔法魔術学校の校長ダンブルドアの若き日を演じる。人気キャラクターの過去を英国屈指の演技派が演じるとあって期待大。
キャサリン・ウォーターストン
1980年ロンドン生まれ。脇役としてキャリアを積んだのち、2014年の「インヒアレント・ヴァイス」でブレーク。以来、リドリー・スコットやスティーヴン・ソダーバーグら名監督からラブコールを受ける人気女優に成長した。今作でも正義感の強い魔法使いティナ役を務める。はかなさと力強さを同時に演じられる稀有な女優。
エディ・レッドメイン
1982年ロンドン生まれ。前作に続き、主人公の魔法動物学者ニュート役を演じる。舞台と映画の両方で高評価を受け、2010年にはトニー賞とオリヴィエ賞、2014年には映画「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞。ファッション界でもGQ誌のベストドレッサー賞に二度輝くなど多方面で脚光を浴びる、英国トップ俳優の一人。
ーー『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではパリが舞台になりますが、実際にパリでロケ撮影されたんですか?
KW:あら、違うのよ。楽しいわよ。じつはワトフォードだったの。
ER:前作は全編ニューヨークの設定だったのに、すべてロンドン郊外のワトフォードで撮影されたんだよ。ジュードのキャスティングが決まった後、僕らは今作がパリが舞台ってことを既に知っていたので、ジュードにメールして「契約にまだサインしていなかったら、その一部をパリで撮影しなければならないという条件が認められるまでサインできない、と言ってくれないか?」とメールしたんだ(笑)。それでもすべての撮影はワトフォードとなってしまったんだけど(笑)。
KW:カメラマンと小規模のクルーは ラッキーなことにパリに行ってエスタ ブリッシング・ショット(後に続くア クションシーンが編集によってばらば らにされる前に、そのアクションがい つどこで起きたのか、などを設定する ショット)を撮影することができたら しいの。彼らはその翌日、ワトフォー ドでいきいきとしていたもの(笑)。
JL:僕のロケはイギリス南西のバー スだけだったな……(笑)。
ーージュードは初めてのシリーズ参加ですが、この2人から気をつけることとか聞きました?
JL:ほとんどのシーンはエディと一緒で、キャサリンとは撮影の後半になるまで会えなかったんだ。ああ、そういえば、当初撮影したシーンで、ミステリーの要素を作っていくためにはどうしたらいいか考えていた時に、彼がくれた良いアドバイスがあった。それは僕には魔法の杖があるのだから、何だってできるのだということを思い出させてくれたことだった。最終的にはあることをやったんだけど、「ああ、そうだった。僕は魔法を自在に使えるのだった」と思ったよ。
ER:映画の中には「この問題をどうやって解決したらよいだろうか」と思う瞬間がよくあるんだけれど、僕たちはそんな時、「ああ、そうだ!魔法があった」と思うんだよね(笑)。
ーー演じたキャラクターにアドリブなど、自分のアイデアを入れた箇所はありますか?
KW:私が「ここはこういう風にできないかしら?」と言う度に、スペシャル・エフェクト部門がいつもパニックに陥っていたわ。前作ではそうやって衣装を変更したの。ティナは闇祓いだから、秘密調査で目立たない何かが必要だったのよ。そこで、衣装部へ行って「ここをこうしても良いかしら?」と聞いたの。
ER:彼らの目がまんまるになるのを見たよ。監督もね。
KW:どれだけ時間とお金がかかるかということを心配していたの?(笑)
ER:でも、ジョー(原作者のJ・K・ローリング)は、僕たちにその中で自由に演じることを許してくれるんだよね。ただ、彼女はいつも脚本の中で事細かに描写しているので、その範囲内でのことだったけど。