近年、アカデミー賞をざわつかせている新進気鋭の映画会社“A24”。設立から6年足らずで話題作を次々と送り出し、アメリカ映画界のみならず世界中で注目の的となっている。本年度の賞レースにも絡んでくるであろうA24大躍進の理由に迫る!(文/久保田明・デジタル編集/スクリーン編集部)

話題作を次々と世に放ち賞レース常連へと急成長

いろいろな角度、高さから作られた映画を観たい。それで笑ったり、考えたり、泣いたりしたい。そう考えたときにイマを伝えてくれるA24の存在は貴重なのだ。

「ムーンライト」で映画製作にも乗り出したA24は、アネット・ベニング、エル・ファニング共演の「20センチュリー・ウーマン」や「聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」を世に送り、またショーン・ベイカー監督の「フロリダ・プロジェクト真夏の魔法」や、アカデミー作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされたグレタ・ガーウィグの傑作青春映画「レディ・バード」の配給を手がけてきた。

その波は日本にも伝わり、この秋〜冬だけでもアンドリュー・ガーフィールド主演の超ヘンテコハードボイルド「アンダー・ザ・シルバーレイク」、湾岸戦争下の政治サスペンス「バグダッド・スキャンダル」、ケイシー・アフレックとルーニー・マーラ共演の切なく不思議なお化け映画「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」、ミステリアスな終末ホラー「イット・カムズ・アット・ナイト」、とてつもなく気味が悪く救いのないオカルト映画の大注目作「ヘレディタリー/継承」、そして、地獄のようなタイの刑務所をムエタイ・ボクサーとしてサバイバルするイギリス人青年の不屈を描いた「暁に祈れ」とバラエティに富んだ作品が公開される。

画像: カンヌ映画祭で話題を集めた「アンダー・ザ・シルバーレイク」

カンヌ映画祭で話題を集めた「アンダー・ザ・シルバーレイク」

画像: 製作も担った「AGHOSTSTORY/ア・ゴースト・ストーリー」

製作も担った「AGHOSTSTORY/ア・ゴースト・ストーリー」

画像: 「イット・カムズ・アット・ナイト」は30歳の新鋭監督による極限心理スリラー

「イット・カムズ・アット・ナイト」は30歳の新鋭監督による極限心理スリラー

A24のオープニング興収を塗り替えた「へレディタリー/継承」

画像: カンヌ国際映画祭で観客を熱狂させた実話ベースの「暁に祈れ」

カンヌ国際映画祭で観客を熱狂させた実話ベースの「暁に祈れ」

現在米国で評判を呼んでいるのが、「怪盗グルー」シリーズのアグネス役の声優エルシー・フィッシャーが友達ゼロの女子中学生を演じ、奇跡の青春映画と賞賛されている『Eighth Grade』と、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の才人ジョナ・ヒルの監督第一作、年代L.A.のスケートボード・カルチャーを背景に少年の成長を描く『Mid 90s』。どちらも日本公開は未定だけれど、来年の賞レースに絡みそうな気配だ。勢いは止まらない。アメリカ映画の可能性を広げる個性派プロダクション、A24の進撃をチェックしよう!

▶︎▶︎ハイペースで発表!A24の主なラインナップをおさらい!▶︎▶︎

This article is a sponsored article by
''.