06:アルフォンソ・キュアロン
1961年メキシコ生まれ。デビュー作「最も危険な愛し方」がシドニー・ポラック監督の目に留まりアメリカへ進出。「リトル・プリンセス」などを経て、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」に抜擢される。宇宙空間での決死のサバイバルを圧倒的な映像美で描いた「ゼロ・グラビティ」で、アカデミー監督賞を受賞。本年度のゴールデングローブ賞で外国語映画賞と監督賞を獲得した「ROMA/ローマ」はNetflixで配信中。
フィルモグラフィー
1991 「最も危険な愛し方」兼脚本・製作
1995 「リトル・プリンセス」
1998 「大いなる遺産」
2001 「天国の口、終りの楽園。」兼脚本・製作
2004 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
2006 「トゥモロー・ワールド」兼脚本・編集
2006 「パリ ジュテーム」兼脚本
2013 「ゼロ・グラビティ」兼脚本・製作・編集
2018 「ROMA/ローマ」兼脚本・製作・撮影・編集
最新作はコレ!
「ROMA/ローマ」
Netflixにて配信中
07:スパイク・リー
1957年アメリカ生まれ。「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」などブラックムービーの名手。大学院の卒業製作「ジョーズ・バーバーショップ」(1983)で監督としてのキャリアをスタートさせた。作品に政治的メッセージを盛り込むことで知られ、最新作「ブラック・クランズマン」も人種差別問題を背景としている。同作で2018年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した。
主なフィルモグラフィー
1983 「ジョーズ・バーバーショップ」
1989 「ドゥ・ザ・ライト・シング」兼脚本・製作・主演
1991 「ジャングル・フィーバー」兼脚本・製作
1992 「マルコムX」兼脚本・製作
2002 「25時」兼製作
2006 「インサイド・マン」
2013 「オールド・ボーイ」兼製作
2018 「ブラック・クランズマン」兼脚本・製作
最新作はコレ!
「ブラック・クランズマン」
2019年3月22日公開
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08:ジェイソン・ ライトマン
1977年カナダ生まれ。父は「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマン監督。短編や多数のCMでキャリアを積み、「サンキュー・スモーキング」で長編映画デビュー。コメディー要素とシリアスさが混じった作風を得意とし、「JUNO/ジュノ」や「マイレージ、マイライフ」などでアカデミー賞候補に。近年は監督業のほか、「セッション」など話題作の製作を務めることも多い。
主なフィルモグラフィー
2005 「サンキュー・スモーキング」兼脚本
2007 「JUNO/ジュノ」
2009 「マイレージ、マイライフ」兼脚本・製作
2011 「ヤング≒アダルト」
2013 「とらわれて夏」兼脚本・製作
2014 「ステイ・コネクテッド/つながりたい僕らの世界」兼脚本・製作
2018 「タリーと私の秘密の時間」兼製作
2018 「フロントランナー」兼脚本・製作
最新作はコレ!
「フロントランナー」
2019年2月1日公開
09:ブラッドリー・クーパー
1975年アメリカ生まれ。2001年に映画デビュー後、TVシリーズなどを経て「ハングオーバー!」でブレークした。3度のオスカー候補歴を誇り、俳優としては確固たる地位を築いている。監督、脚本、出演を務めた「アリー/スター誕生」では初監督とは思えぬ見事な手腕を発揮し、主要な映画祭で絶賛されている。
最新作はコレ!
「アリー/スター誕生」
公開中
「アリー/スター誕生」ジャパン・プレミア
2018年12月11日、小雨降る中、およそ1000人が集まった東京・六本木ヒルズアリーナに登場したクーパー。登壇するなり、「アリガトウゴザイマス」とごあいさつ。寒がるスペシャルサポーターのローラに自分のコートをかけてあげると、ファンたちからは歓声が。「様々な人から力をもらい、学びながら努力をして、時間をかけて作り上げていきました。この作品が皆さんの夢を追ったり叶えたりするきっかけになったら嬉しいです!」と、世界中での高評価に対する喜びを語った。
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演技もするし映画も撮ります!気になる兼業監督たち
2018年最大の話題作「ボヘミアン・ラプソディ」で監督交代後に作品を完成させたデクスター・フレッチャーの本業は俳優。次回作はタロン・エガートンがエルトン・ジョンに扮する伝記映画『ロケットマン』(2019年日本公開予定)とあって期待が高まる。
低予算ながらもスマッシュヒットとなったスリラー「ザ・ギフト」で鮮烈な監督デビューを果たしたジョエル・エドガートンも兼業監督として注目の一人。ルーカス・ヘッジズを主演に迎えた「ある少年の告白」が2019年4月に日本公開予定だ。
さらに「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などでアカデミー賞候補になったジョナ・ヒルは、脚本も手がけた『Mid ’90s(原題)』(日本公開未定)で気鋭の映画スタジオ“A24”から昨年デビューした。兼業監督たちの動向から今後も目が離せない。