プロデューサーは人気監督、舞台は未来、主人公は戦う少女、原作は人気コミック/小説。そんな共通要素がいっぱいの2大超大作が同時期公開に。〝映像革命〞を巻き起こしてきた二人の巨匠が今度はどんな世界を見せてくれるのか?両作品の魅力を徹底!今回ご紹介するのは「アリータ:バトル・エンジェル」です。

日本の伝説的SFコミック『銃夢(ガンム)』を「アバター」の巨匠キャメロンが究極の映像体験に!

心は少女、身体は最強人型兵器――。クズ鉄の中から拾われたサイボーグ少女が、人々の温かさに触れて成長しながら、高度な格闘術〝機甲術(パンツァークンスト)〞を駆使して戦う。少女の成長物語と格闘アクションの両方が詰まったSF格闘アドベンチャーだ。

製作は「アバター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロン。25年前に「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロから原作コミック「銃夢」を紹介されすぐに映画化権を取得、「アバター」製作準備と並行して脚本も自身で書く。当時、キャメロンの娘が13歳で、アリータと医師イドの関係には自身の父娘関係が反映されていると本人が認めている。アリータの大きな目は原作へのオマージュだ。

キャメロンは「アバター」続編のため監督できず、代わりに引き継いだのが「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス。彼はキャメロンから膨大なページ数の脚本を受け取り、脚本を短くするところから引き継いだ。ロドリゲス曰く、脚本は長すぎること以外は完璧で「キャメロン監督の映画を編集する」という意識で脚本を短くしたそう。

ヒロインのアリータ役をモーション・キャプチャーで演じるのは「メイズ・ランナー」のローサ・サラザール。共演者にはオスカー俳優がずらり。ヒロインの父親的存在になるサイバー医師役は「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ繋がれざる者」のクリストフ・ヴァルツ、その元妻役は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー。町の権力者ベクター役は「ムーンライト」のマハーシャラ・アリが演じる。

プロデューサーはこの人!:
“映画史を塗り替え続ける男” ジェームズ・キャメロン

現時点でのBox Office Mojo調べの歴代世界興収の第1位「アバター」(2009)、第2位「タイタニック」(1997)の双方を監督。「ターミネーター」(1984)、「ターミネーター2」(1991)も監督しSFアクションは得意ジャンル。美少女アクションではTV「ダーク・エンジェル」(2000-2002)も製作。VFXスーパーバイザーのニック・エプスタインによれば、キャメロンは「原作に忠実に」を厳守、アリータが目の下に塗る血の位置も、原作の参照ページを指示されたとか。

監督からのコメント到着!
『僕が監督したらもっとダークな映画になっていたね』

画像: 監督からのコメント到着! 『僕が監督したらもっとダークな映画になっていたね』

「脚本、キャラクター・デザイン、配役に関わったけど、撮影現場に行ったのは1回で1時間いただけ。スタッフやキャストに、これはロバート(ロドリゲス監督)の映画なんだと伝えたいと思ったからね。完成した映画はまさにロバートの映画になっているし、そうあるべきだ。僕が監督したらもっとダークでエッジーになっただろうけど、ロバートのスタイルの方がより若い人たち、より幅広い層に届く映画になっていると思うよ」

この〝究極の映像〞が映画の歴史を変える!

ストーリー

300年前、火星連邦共和国との“没落戦争”が勃発、多数の空中都市が一晩で焼け落ちて、ザレムだけが残った。世界は“支配する者”と“支配される者”に二分され、富裕層はザレムに住み、それ以外の人々は、ザレムから投げ捨てられた廃棄物が積み重なって層を成す地上に住んでいる。

そんな地上の町アイアンシティ、別名クズ鉄町で暮らすサイバー医師イドは、クズ鉄の中から、サイボーグ少女の頭部を発見。イドが新たな身体を与えると少女は目覚めるが、過去の記憶は失われていた。

少女はアリータと名付けられ、イドの家で暮らすうちに、人間的な感情が芽生えていく。そんなある日、敵に襲われたイドを助けようとしたアリータは、彼女の中に眠っていた高度の戦闘能力が覚醒したのに気づく。彼女は“没落戦争”当時の高度なテクノロジーで製造された最強兵器だったのだ。

また、アリータは人間の少年ヒューゴに出会って淡い恋心を抱く。ヒューゴは空中都市ザレムに行くことを夢見ており、それを知ったアリータはザレムに行くために賞金を手に入れようと危険な競技“モーターボール”に参加する。しかし、競技の主催者ベクターには別の思惑があった。

物語の舞台は…
荒廃した“クズ鉄町”ことアイアンシティ

画像: 物語の舞台は… 荒廃した“クズ鉄町”ことアイアンシティ

大戦後の未来世界は“支配する者”“支配される者”の2つの世界に分断。天空にはユートピア都市“ザレム”が浮かんでいるが、地上の“クズ鉄町”はザレムからの廃棄物で荒廃している。

この革命的映像に注目!
「シン・シティ」監督によるアクション演出が刺激的!

アクションの速さ、過激さ、空間を縦横無尽に動く立体的な演出が、刺激たっぷり。そんなド派手アクションが可能なのは、アクション場面の主要キャラが、普通の人間じゃないから。伸縮自在のカギ爪を操るサイボーグや、巨大な警備ロボットなどの特殊な造形と動きに、ロドリゲス監督がコミック原作の「シン・シティ」でも発揮したグラフィックなアクション演出が掛け合わされて、効果倍増。バトルはもちろん、ボールを奪い合いながらサーキットを走る格闘競技“モーターボール”のスピードとスリルはまさに興奮もの。

また、人体改造が当たり前になり、多種多様な生物と文化が混在する世界の光景も見もの。多層構造の町アイアンシティ、別名クズ鉄町は、2層までスタジオに原寸大で建築され、さらにWETAデジタルが特殊効果で層を追加。富裕層が住む空中都市ザレム、それと地上を繋ぐ巨大スペース・エレベーターも設置され、世界の天地方向にも奥行きがある。

心を持ったサイボーグ少女が衝撃の過去と運命に立ち向かう

主要キャラクター

  1. 地上に舞い降りた“最強”の天使
    アリータ(ローサ・サラザール)

記憶を失ったサイボーグの少女。脳だけ生きた状態で廃棄されていたが、サイバー医師イドに拾われる。失われた格闘術“機甲術(パンツァークンスト)”に習熟し高度の戦闘能力を持つ。次第に人間的な感情が芽生え、ヒューゴに淡い恋心を抱くようになる。

2. イド
(クリストフ・ヴァルツ)

サイバー医師。破棄されていたサイボーグに新しい身体を与えてアリータと名付け、父親のように見守る。

3. チレン
(ジェニファー・コネリー)

イドの元妻。競技モーターボールの選手の調整をする技師で、競技の主催者ベクターと行動を共にする。

4. ベクター
(マハーシャラ・アリ)

空中都市ザレムに必要物資を送る機関“ファクトリー”のオーナー。アリータを破壊しようとする。

この原作に注目!
キャメロンがほれ込んだ日本の人気SFコミック「銃夢」

©Yukito Kishiro/Kodansha

原作は、木城ゆきとのコミック「銃夢」。1990~1995年に連載、単行本9巻が刊行。今回の映画の原作は単行本4巻まで。コミックには続編があり、前日譚やその後を描く「銃夢火星戦記」も連載中。原作者はフッテージを見て「サイボーグ・ボディの半透明描写や緻密なメカ、アイアンシティのすさまじい情報量のロングショット」に感動、「ありがとう!これこそ僕が30年前に見たかった映像だ!」とコメント。

画像2: ©Yukito Kishiro/Kodansha

©Yukito Kishiro/Kodansha

「アリータ:バトル・エンジェル」
2019年2月22日(金)公開

原題「アリータ:戦う天使」/アメリカ/2019年/2時間2分/20世紀フォックス映画配給
監督:ロバート・ロドリゲス/出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクレーン

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

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