杉山すぴ豊が解説する「キャプテン・マーベル」お楽しみポイント
コミックの話から映画のことまで!
映画「キャプテン・マーベル」は、1990年代を舞台に米空軍の女性パイロットだった女性が、なんらかの理由でクリー人の戦士ヴァースとなり、その後“キャプテン・マーベル”というヒーローになる、というのが大まかな流れです。
公開されているスチル写真からもわかるように、主人公のコスチュームは緑色と赤青のパターンがありますが、緑色の時はクリー人の精鋭戦闘チーム“スターフォース”の一員、そして赤青の時はキャプテン・マーベルとして覚醒した時でしょう。目が光り炎のようなエネルギーに全身がつつまれている時は、コミックで言うところのバイナリー・モードと思われます。こうなると宇宙のすごいパワーを取り込むことが出来るとされ、無敵。映画の方でも彼女はMCUの中でも最強ヒーローということになるかもしれません。
登場人物で言うと、ジュード・ロウが演じているのは、クリー人のエリート軍人集団スターフォースの司令官にして彼女の師匠になる人物。またスター・フォースを引き連れ、ヴァースらの前に立つハンマーのようなものを持った男。ロナンというクリー人ですが、このキャラは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメイン・ヴィランでした。そう「キャプテン・マーベル」は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」より前の話なので、この時点ではロナンは生きているのです。サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーも登場しますが、彼が若くまた片目を失っていないのも、このお話が1990年代という設定だからです。
さて今度のキャプテン・マーベルは誰と戦うのか?それがエイリアンのスクラル人です。コミックの方でも有名なエイリアン種族でクリー人とも戦争しています。彼らの特徴は変身能力。人間やヒーローに化けて地球に潜入、侵略しようとします。従ってヴァースは、最初はクリー人の戦士として、最後は地球を守るヒーローとしてスクラル人と戦うと予想されます。
空軍パイロット時代の女性の同僚が写っていますが、彼女の名はマリア・ランビュー。コミックでは彼女の娘のモニカがキャプテン・マーベルの名を襲名するヒーローになります。映画でもそういう展開になる?さらに注目はこの猫!実はキャプテン・マーベルは猫をペットにしているのですが、その正体はエイリアンなのです。果たして映画の方でもこの設定でしょうか?そして最も気になるのは、「キャプテン・マーベル」が続く「アベンジャーズ/エンドゲーム」にどのようにリンクするのか?こればかりは見て確かめるのが一番のようですね。
キャプテン・マーベル
原題『キャプテン・マーベル』2019年度作品。アメリカ映画。
ウォルト・ディズニー・ジャパン配給。
©Marvel Studios 2019