レイはスカイウォーカー一族と深く関係しているのかもしれない
さて、そこでチェックしたいのがその最初の予告編。冒頭には、新惑星パサーナでレイ(デイジー・リドリー)がライトセーバーとフォースだけを武器に新モデルのタイファイターとガチンコ勝負している映像が。そのバックにはルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の声で「我々は常に君と共に/誰一人消え去っていない」というナレーションが流れている。
「誰一人消え去っていない」というセリフは、前作『最後のジェダイ』でルークがレイアに対して口にするセリフなのだが、それと何か関係があるのだろうか?そして、ルークが言う「我々」とはスカイウォーカー一族のことを指しているのか?
もしそうだとしたら、やはりレイはスカイウォーカー一族と深く関係しているのかもしれない。だったら『最後のジェダイ』で「捨てられた子ども」的なことをカイロ・レン(アダム・ドライバー)に言われていたが、それはウソだったということになるのだが……。
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」に秘められた三つの謎
02:レイは誰の子どもなのか?
予告編にはルークがレイに「我々は常に君と共に」と語りかけるシーンが。我々=スカイウォーカーなら、やはりレイは一族と深く関係しているのかも。もしそうならカイロ・レンのセリフはウソだったことになるが……
そのカイロ・レンは予告編で何者かと激しく戦っているが、その相手はわからない。また、なぜか今更、『EP4』のラスト、ルークやハン・ソロがレイアから授与される黄金色のメダルまでもが登場し、レイが見つめている巨大な残骸はデス・スターに見えないこともない。
これらに加えて銀河皇帝まで登場し、もちろん、前作で消滅したルークとレイア(キャリー・フィッシャー)も重要な役割を果たすはず。まさに新旧がぶつかり合うような展開になっているとも考えられるのだ。
「『フォースの覚醒』から始まった3部作は若い世代のストーリーだ。彼らは父親の世代のツケを払うことになる。そんな彼らが望むのは、名誉や権力、過去の栄光ではなく、支配から逃れ〝自由〞という感覚をもつことなんだ」
これはJ・Jが本作について語った言葉の要約。旧作の匂いが強くなっているわけも、この言葉を聞けば納得出来るのだが、そこで気になってしまうのが今回のサブタイトルである。『スカイウォーカーの夜明け』は何を意味しているのだろうか。「スカイウォーカー」こそ「父親の世代」を代表するものにもかかわらず、それが「夜明け」を迎えるとはどういう意味なのか。
そもそも、『EP9』の製作が始まった当初は、今回の物語は「スカイウォーカー・サーガの最終章」と言われていたにもかかわらず「夜明け」なのである。ここに着目すると、タイトルの「スカイウォーカー」は、ルークたちをはじめとするスカイウォーカー一族をさしているのではなく、ほかのことを表している可能性もある。
くだんのJ・Jの言葉とあわせて考えてみると、レイたちが勝ち取ることになるだろう「自由」を意味していると取れないこともない。が、そこにファースト・オーダーを率いた銀河皇帝が立ちはだかったとしたら、どうやってレイたちは戦えばいいのか⁉
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」に秘められた三つの謎
03:“スカイウォーカーの夜明け”は何を意味しているのか?
タイトルの“スカイウォーカー”はルークたちをはじめとする一族を指している言葉ではなく、ほかのことを表している可能性も。“夜明け”はレイたちが勝ち取ることになるだろう「自由」を意味していると取れないこともない。
スカイウォーカー・サーガの最終章。すべての答えが判るまで、あと5ヶ月の辛抱だ。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
2019年12月20日(金)公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2019 Lucasfi lm Ltd. All Rights Reserved.
Photos by Daniel Boczarski, Matt Winkelmeyer, Jesse Grant, Gerardo Mora/Getty Images for Disney, Getty Images, Getty Images for DIRECTV