名作「レオン」をはじめ、最近でも「アマンダと僕」とか「バジュランギおじさんと、小さな迷子」とか、少女とおじさんの、絆のような友情のような結びつきを描いた映画はたくさんあります。お互いにいちばん理解できない者同士、なのにその深い結びつきは、なんでこんなに心を揺り動かすんだろう。そんな温かな感動が待つ“少女×おじさん”映画をまとめてご紹介します。(文・永千絵/デジタル編集・スクリーン編集部)

父親と娘というおじさんと少女の関係は複雑だけどいいものだ

最後に、父親という〝おじさん〞と娘という〝少女〞の間に流れる優しい関係を描いた映画を見てみよう。利発な娘ルーシーを愛し育てるサムは、知的障害を持つ父親。「I am Sam」の少女ルーシーが、そんな父親に言う『わたしはラッキー。だってほかのパパは一緒に遊んでくれないから』という言葉。いつか娘が父を知的に追いこしてしまうという周囲の心配をよそに、少女ルーシーはただ父親サムと一緒にいたい、という思いを切々と訴える。そう、娘と父は、一緒にいるだけでいいのだ。

画像12: 少女×おじさん=泣ける名作がいっぱい!【厳選15作】

「I am Sam」(2001)
誰よりも娘を愛する父サム(ショーン・ペン)だが、知的障害で育児は不可能と判断され娘と引き離されてしまう。

「SOMEWHERE」の父親は、会う機会のなかった娘を預かって、その成長に驚く。会えなかった時間を取り戻すのはむずかしい。が、言葉を交わさなくても、プールサイドでふたり、同じ空気を呼吸しているだけで、お互いがなくてはならない存在だということに気づける、そんな時間と空間を共有できる少女とおじさんは幸せだ。

画像13: 少女×おじさん=泣ける名作がいっぱい!【厳選15作】

「SOMEWHERE」(2010)
パーティーに明け暮れる超人気スターが、前妻との娘(エル・ファニング)と過ごす穏やかだが満ち足りた日々。

「世界で一番パパが好き!」のパパは、ママの不在を埋めようと娘のために頑張って汗をかく。おじさんの汗は美しくないかもしれないけど、おじさんの汗は涙でもある。娘=少女にはそんなお父さんの思いがきっと伝わる。

画像14: 少女×おじさん=泣ける名作がいっぱい!【厳選15作】

「世界で一番パパが好き!」(2004)
娘のため世界一のパパになると誓ったオリー(ベン・アフレック)だったが、仕事優先で大切な誓いを忘れてしまう。

最後に、青春映画で活躍していたジョン・キューザックの貫録の〝おじさん〞っぷりが衝撃的な、けれど、このお父さんとふたりの娘の物語がなんとも切ない「さよなら。いつかわかること」を紹介したい。妻の死に激しく動揺し、感情を制御できずに、どうにも情けない姿を娘の前でさらしてしまうお父さん。娘たちを甘やかしたと思ったら、急に叱りとばしたり。少女たちの成長を共に見守るはずだった妻を亡くしたおじさんがみっともなくうろたえる姿は、なんともいえない切なさを湛えて、涙がとまらないのだ。

画像15: 少女×おじさん=泣ける名作がいっぱい!【厳選15作】

「さよなら。いつかわかること」(2007)
愛する妻の急死を娘たちに伝えることがどうしてもできない父(ジョン・キューザック)は、二人を連れて旅に出る。

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