「ONE PIECE」を支える3人のレジェンド声優による夢の鼎談が実現!苦楽と共にしてきた仲間だからこそ語れる裏話や自身のキャラクターに対する気持ちなど、三者三様の熱き思いを聞いた。(文・藤津亮太/デジタル編集・スクリーン編集部)

今回は敵役のバレットがどうやって倒すんだ!?というくらい強い

画像: 今回は敵役のバレットがどうやって倒すんだ!?というくらい強い

劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は『アベンジャーズ』みたいなオールスター映画

PROFILE


ふるや・とおる
7月31日生まれ、神奈川県出身。声優歴50年以上の大ベテラン。主な出演作は「巨人の星」の星飛雄馬、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ、「ドラゴンボール」のヤムチャ、「美少女戦士セーラームーン」の地場衛(タキシード仮面)など

──劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』も2000年公開の劇場版『ONE PIECE』から数えて、本作で14作目になります。どのあたりに映画らしさを感じるか、好きな映画や最近ご覧になった映画を例に挙げつつ、教えていただければと思います。

大場)僕は映画はなんでも好きで、最近もリーアム・ニーソン主演の『アンノウン』を見ました。僕は映画の魅力ってその長さにあると思っていまして。時間という長さがあるから、ふんわり始まってもその後、思わぬことが起きたり、信じていたことがひっくり返ったりする。そういう「始まった時には予想もしなかったところまで連れて行ってくれる」という点が映画らしいと思うし、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』はそういう映画になっていると思いましたね。

古谷)僕は最近の映画ではMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のシリーズが好きなんですよ。そういう意味では劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は、まさに『アベンジャーズ』みたいなオールスター映画に仕上がっていますよね。「ONE PIECE」を代表する7人の強いキャラクターが力を合わせて、強大な敵をやっつけるという展開が本当に魅力的で。

大場)しかも磯部勉さん演じるダググラス・バレットが強いんですよ。。どうやって倒すんだと思うぐらいの強さで。

田中)今回も人がそれぞれ力を貸してはくれるんですが、最終的にはルフィ一人で全力を尽くして立ち向かってます。

大場)迫力がある映画だから、劇場でいい音で聞きたいですよね。

古谷)本当にそうですね。

田中)私が好きな映画は『ニュー・シネマ・パラダイス』なんですけれど、映画っていろいろな個性のものがありますからね。特に最近は実写映画がアニメ・マンガを題材にしていたり、逆にアニメも実写っぽかったりして、不思議な接近をしていると感じています。そんな中「ONE PIECE」は大河ドラマのように続く原作の漫画、そしてテレビアニメがあって、その上で劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』は、その大河ドラマに出てきたキャラクターが漏れなく出てくるエンターテインメント作品になっていますね。みなさんの好きなキャラクターたちにたくさん会える、20周年ならではの「ご褒美」のような作品になっているので、楽しみにしていてください!

物語の中から言葉が響いてくるよう座って“演じて”います

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おおば・まひと
3月4日生まれ、北海道出身。ナレーターとしても定評があり情報番組からアニメーションまで幅広く活動中。主な出演作は「クローズアップ現代」(NHK)、「とくダネ!」(CX系)、「キン肉マンII世」など。

劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』/ワンピース スタンピード
2019年8月9日公開
原作・監修:尾田栄一郎(集英社 週刊「少年ジャンプ」連載)
監督:大塚隆史
出演:田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、磯部勉
ゲスト出演:ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太(南海キャンディーズ)
©尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会
Photos by Tsukasa Kubota

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