愛されなかった過去に苦しむ天才
エルトン・ジョン
(タロン・エガートン)
その人生を振り返ると、本当に愛してくれた人、うわべだけの関係、拒絶した人など人間関係はあまりにも複雑。血のつながった家族との関係は特に微妙で、愛されなかった過去がトラウマおよび原動力となって数々の名曲を作り上げたのかも。
女性との結婚生活も経験したが、基本的にゲイなのでジョン・リードとは肉体関係をきっかけに恋人となった。仕事上のパートナーであるバーニーとは、ソウルメイトとして長い信頼関係を築くことになった。
愛は冷めてもビジネスの関係は続く
ジョン・リード
(リチャード・マッデン)
エルトンが成功を手にする前に、共通の友人を通じて彼と出会う。映画で2人が対面するのは、エルトンのLAの「トルバドール」でのライヴ直後のパーティ。エルトンにとっては初めて肉体関係をもった相手だという。
エルトンのマネージャーを務め、スーパースターへの道を切り開いていくが、考え方の違いも多く、私生活の長年のパートナーにはなれなかった。エルトンの紹介でクイーンのマネージャーも経験。「ボヘミアン・ラプソディ」にも登場した。
エルトンの心に在り続けた家族
母:シーラ
(ブライス・ダラス・ハワード)
息子に注ぐ愛情は少なめで、夫との関係もうまくいかず離婚。エルトンの成功はそれなりに喜ぶが、ゲイだと知って「幸せになれない」と決めつけるなど、冷淡な性格は変わらない。
父:スタンリー
(スティーヴン・マッキントッシュ)
エルトンが幼い頃から家を留守にすることが多く、父親としての役割をほとんど果たさなかった。大スターになったエルトンと再会するものの、ぎくしゃくした関係のまま。
祖母:アイヴィー
(ジェマ・ジョーンズ)
両親はまったく興味がなかったエルトンの音楽の才能を、彼女だけは評価して応援。国立音楽院の試験にも付き添う。彼女がいなければ大スターのエルトンは誕生しなかったかも。
エルトンを支え続けた本当の友
バーニー(ジェイミー・ベル)
農場育ちで詩を書くのが大好きだったので、レコード会社の公募に書き連ねた歌詞を送った。それがきっかけで3歳年上のエルトンを紹介され、初対面で意気投合。現在に至るまで一緒に曲作りを続ける、まさに「人生の盟友」。
ロンドンのような都会の生活には慣れず、田舎育ちであることのコンプレックスも抱えていた。エルトンとの関係は山あり谷ありだったが、彼が苦しんでいる時は重要なアドバイスも与えるなど、精神的支えでもある。
エルトンを世に送り出した二人
レコード会社社長:ディック・ジェイムス
(スティーヴン・グレアム)
マネージャー:レイ・ウィリアムズ
(チャーリー・ロウ)
DJMレコードで、自社のアーティストに曲を提供するためエルトンとバーニーを採用。エルトンも渋々ソロデビューさせるが、半信半疑だった「ユア・ソング」が成功し、彼の才能を認める。
リバティ・レコードで新人募集をして、応募してきたエルトンの才能を発見。しかし彼の歌詞がイマイチだと気づき、バーニーが書いていた歌詞のストックを渡し、曲を作らせる。
「ロケットマン」
2019年8月23日(金)公開
監督:デクスター・フレッチャー/出演:タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ジェマ・ジョーンズ、ブライス・ダラス・ハワード/東和ピクチャーズ配給
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