愛されまくり!謙虚でブレないタロンにときめく3つの理由
Point1:故郷への愛にあふれている
生まれたのはイングランドだが育ちはウェールズ。祖母がウェールズ人だったこともあり、タロンはよく『僕はウェールズ人だから』という発言を口にする。芯を持ったブレない生き方ができるのも、自分のルーツをしっかり持っているからだ。
Point2:大先輩からも愛されるキャラクター
「キングスマン」で共演したコリン・ファースとはマグカップを贈り合ったり揃いのTシャツを着たり。『イーグル・ジャンプ』で共演したヒュー・ジャックマンも「ロケットマン」に絶賛コメントをツイートしてくれたり。大先輩に愛されまくりなのだ。
Point3:ビッグになっても謙虚な態度
少年時代、母親からしっかり躾を受けたと言うタロン。だから有名になった今も、ファンからサインを求められると、感謝の気持ちを込めて丁寧にサービスするという。ちなみに「キングスマン」でもらった初ギャラで、母親に新居を買ってあげたそう。
ーエルトンを神格化するのではなく、ヒューマンな部分を描こうとしたー
グラミー賞受賞歴5回、ゴールドディスク獲得26枚、そしてシングル盤の世界No.1 セールス記録。これらの偉大な記録を成し遂げた天才アーティスト、エルトン・ジョン。「ロケットマン」はこの伝説的ミュージシャンの知られざる半生を、数々の名曲の中に描き出した音楽映画だ。
誰もが羨む才能と栄光の陰に隠されていた孤独と絶望。その狂おしいほどの葛藤を、本人と見紛うほど圧巻の表現力で演じてみせたのがタロン・エガートンだ。
かつて吹替えを務めた「SING/シング」でもその卓越した歌唱力はすでに実証済みだが、今回のパフォーマンスの素晴らしさはまさにケタ違い。エルトン本人も絶賛し世界中の観客を魅了した本作は、彼の新たな代表作として記憶されるに違いない。
そんなタロンに今回のパフォーマンスについて尋ねてみた。
PROFILE
name
Taron Egerton
birthday/age
1989.11.10(29)
チェシャー州バーケンヘッド生まれのウェールズ人。王立演劇学校を奨学金で卒業。2014年に「キングスマン」の主役エグジー役に抜擢され一気に世界的ブレークを果たし、2017年の続編にも出演。その他の作品に「イーグル・ジャンプ」(2016・V)、「SING/シング」(2016・声の出演)、「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」(2018)など。「ロケットマン」に続き2019年10月には「フッド:ザ・ビギニング」も日本公開。好物はジャンクフードとビール。
歌はよく歌うよ酔っ払った時とか(笑)
『演劇学校とかミュージカルとか人前で歌ったことはあったけど、今回の経験はまるで違うものだった。ただ歌うだけでなく、見えないテクニックや知識が必要だということを痛感したよ。この映画で僕は多くを学び成長できたと思う。歌うことについてもより大きな自信を持てるようになったと思う』
ー もともと歌うことは好きなのですか?
『好きだよ、普段からよく歌っている。仕事として歌ったのは「SING/シング」の一度きりだけど、家ではシャワー中にしょっ中歌っている。あ、あと酔っ払った時も(笑)。カラオケに行く必要なしさ。僕が生まれ育ったウェールズは、合唱がとても盛んな土地なんだ。歌でお祝いしたり交流したりするんだ。だから歌といえば、自由とか喜びとかのイメージがあるね。歌は演技よりもっと直接的な表現方法だと思う。演技も好きだけど、歌は幸せな気分にさせてくれるよ』
エルトンと僕は弱さが共通していると思った
ー世界的なアーティストであるエルトン・ジョンを演じるにあたって、どのようなことを意識しましたか?
『僕らが目指したのはストーリーを描くことであって、高揚感は大切だけれど、エルトンを神格化したり完璧な人間として描くことではなかった。ヒューマンな物語にしたかったんだ。エルトンはすごい人間だけど、それでも人間だ。だから頂点もどん底も描かれている。それはリスクが伴うことでもあったけど、エルトンはちょっとやそっとじゃ動じないからね。僕らの描き方に満足してくれたよ』
ー最初にエルトンに会った時、どのような印象を持ちましたか?
『彼に最初に会ったのは「キングスマン:ゴールデン・サークル」の撮影現場で、その時はすごく緊張した。その数か月後に本作の話が決まり、彼の家に招待されたんだ。そして二人きりで話をしたんだけど、その会話に僕はとても心を打たれた。エルトンは驚くほど鋭くて直観力のある人なんだ。僕を見抜いていて丸裸にされた気分だったね。人生についても話し合ったよ。誰にも話したことのないことまでね。強いつながりを感じたよ』
ー彼と話ができたことは、役作りについてどれくらい役立ちましたか?
『彼との対話がなかったら、あんな演技はできなかっただろうね。まるで宝物のような時間だった。驚くことにエルトンは何から何まで話してくれたんだ。ホント、何でも聞けたんだよ。一方で、彼も僕のことを知りたがり関わりを持とうとしてくれた。おかげで彼を演じることが、すごく身近に感じられたんだ。
そこで僕らの間には共通点があることもわかった。それは、エルトンという人はすべてを支配するほど圧倒的な存在感をもっていると同時に、誰よりも脆くなる瞬間があるということ。そういう脆い部分に僕は自分に近いものを感じたんだ。エルトンと僕は、感情の大きな振れ幅や弱さが共通していると思ったね』
ーエルトンの名曲の数々を自身で歌っていることについては?
『プレッシャーだったけれど誇りに思っているよ。本作の製作プロセスで魅力的だったのは、エルトンの名曲の数々を、ある程度まで自由にアレンジすることができたこと。エルトン本人が製作に加わったことが大きかったと思う。どこまでやっていいのかを本人と話し合うことができたからね』