自分の生きざまを貫いた男の名ゼリフにしびれる
アイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・ジュニア)
MCUの最初から関わり、アベンジャーズの中心人物でもあったアイアンマン=トニー・スターク。本作ではその印象的なセリフに注目。冒頭の宇宙空間で死を覚悟して残した録音音声。娘からささやかれ、ビデオメッセージに残した言葉『3000回愛してる』(これは実際にロバート・ダウニー・ジュニアが子供から言われたものを脚本に採用したもの)。
そしてインフィニティ・ストーンをスナップする直前に放った『ならば、私はアイアンマンだ』。このセリフは最初の「アイアンマン」での彼の最後のセリフと対になったもので、見事に第一作と最後で円環構造を成立させ、トニーという“最後まで軽口を叩き続ける男”のキャラクターを完結させているのだ。
ロバート・ダウニー・ジュニアが語るトニー
「すべてが墜ちた後トニーはまだタイタンにいる。だから彼にとって何より重要なのは地球に帰れるのかということなんだ。トニーが受けた最後のトラウマは、『アベンジャーズ』で空にポータルが開かれたのを目の当たりにしたとき。それだけに、サノスの手によって敗北したこと、その結果ピーター・パーカーが彼の腕の中で埃になって散ったことは、大きな衝撃の一撃だった。彼はあの少年にかなり夢中だったし、これまで彼が経験した厳しい試練を認めていたからね」
ジョー・ルッソが語るトニー
「トニー・スタークはMCUの中で最も複雑なキャラクター。おそらくその理由は、彼が最も欠点を持つキャラクターだからで、その事実が何よりも彼を興味深いものにしているのです。人間らしいキャラクターや、複雑な選択を強いられることから表現される人間性というものが、私たちは大好きです」
リーダーとして闘い続けた男が最後に手にしたものは...
キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)
「インフィニティ・ウォー」の時にはコスチュームの星条旗模様を塗りつぶし、キャプテン・アメリカのマスクも盾も捨てたスティーブ・ロジャース。今回は再びあの衣装で帰ってくる。トニーとの友情と信頼を復活させ、最終決戦では万感の思いをこめて『アベンジャーズ・アッセンブル!』の号令をかける。観客の胸も熱くする名シーンだ。ソーのハンマー(ムジョルニア)を手に闘うシーンにも大興奮。
そして最後に大胆な決断をするキャップだが、その行動は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のラストのペギーとの通信内容と直結したもの。冷凍睡眠されていた彼が“失われた時間”をようやく取り戻したことを祝福したい。
クリス・エヴァンスが語るキャプテン
「今作の出だしには、打ちひしがれた人々がたくさん描かれているよ。スティーブは今でも『シビル・ウォー』で起こった結果に背を向けたままだけど、サノスが指を鳴らして多くの人々を失った後では楽観論を急発進させ、何とか存続するために自分自身よりも大きな国家協定への忠誠心を再発見しようと努力しているんだ。これ以上は考えられない最悪の結果を直面してどうやってリーダーシップを発揮し続けられるのか、ということが全てなんだよ」
ケヴィン・ファイギが語るキャプテン
「『インフィニティ・ウォー』にもキャプテン・アメリカのとても印象的な場面はありますが、結果的には他のキャラクターに優先順位を譲っています。今回の『エンドゲーム』では彼が前面に出ています。その事実は私たちにとってエキサイティングです。前作でもっとキャップの姿うことがすべてなんだよ」を見たかったというファンの声が多く届いていますからね」