これだけ長く続いた大ヒット・シリーズですから、もちろん「スター・ウォーズ」には、もう歴史的とさえいえるトリビアがいっぱい!そこで過去シリーズ8作品から、それぞれこれだけは知っておきたい驚きの秘話をご紹介しましょう。(文・相馬学/編集・スクリーン編集部)

※一部「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のネタバレ内容を含みます。ご注意ください。

星の見方

★ …初級
★★ …中級
★★★…上級

星の見方

★ …初級
★★ …中級
★★★…上級

エピソード1「ファントム・メナス」
16年ぶりの再スタートのきっかけを作ったのは「ジュラシック・パーク」


トリビアその10 シリーズ再開に向けてルーカスの背中を押したのは?

スピルバーグはしばし『SW』の製作史に登場する重要人物だが、盟友ルーカスに新シリーズを作らせることを決意させたことへの貢献も無視できない。1993年に彼が放ったメガヒット作『ジュラシック・パーク』は、ルーカス率いる特撮工房ILMのCG技術の粋を集めて恐竜をビジュアル化した。これを見て自身のビジョンに技術が追いついたことを悟り、ルーカスは「エピソード4」以来、22年ぶりに監督を務め、シリーズを再スタートさせることになる。

★★
トリビアその11 アミダラの侍女役に後のセレブが登場していた!

アミダラ王妃の侍女のひとりを当時無名だったキーラ・ナイトレイが演じていたのは有名な話。フードを被っており、うっかりすると見逃してしまう。逆に、同じ侍女役で目立ってしまったのが、この後監督としてブレイクするソフィア・コッポラ。出番はわずかだか、それでもラジー賞にノミネートされてしまった。ちなみに、本作と同年、彼女は『ヴァージン・スーサイズ』で長編監督デビュー。同作には後のアナキン役、ヘイデン・クリステンセンが端役で出演している。

★★★
トリビアその12 アナキンを演じた名子役の可哀想なその後

画像: 子供時代のアナキンを演じたジェイク・ロイド

子供時代のアナキンを演じたジェイク・ロイド

本作最大のスターはアナキンを演じた子役ジェイク・ロイド。『ジングル・オール・ザ・ウェイ』でシュワルツェネッガーの息子を演じて注目され、本作への抜擢に至った。しかし10歳にして有名になったため、イジメの標的にされたこともあったとか。

その後、役者としてはフェードアウトし、映像作家を志すも挫折。26歳となった2015年にはスピード違反で警察に追われ、事故を起こしてしまった。現在は統合失調症で療養中とのことだが、まだ若いし、復帰を期待。

エピソード2「クローンの攻撃」
ナタリー・ポートマンのおかげで若きアナキンの大役を得た新星


トリビアその13 フルCGになったヨーダが大活躍!

画像: フルCGで生まれ変わったヨーダ

フルCGで生まれ変わったヨーダ

これまでヨーダはパペットによって映像内に息吹を吹き込まれてきたが、本作からは晴れてフルCGキャラに進化。ドゥークー伯爵とのライトセーバーによるダイナミックなバトル・シークエンスも、完全にデジタルでビジュアル化された。

これが好評を博したことから、2011年にブルーレイ化された際には、前作のパペット・ヨーダもすべてCGに差し替えに。ちなみに、「エピソード8」に登場したヨーダは、再びパペットで描かれている。

★★
トリビアその14 素顔のC-3POも!こっそりカメオ出演した人たち

映画の序盤、ヴィランのひとり、サム・ヴェセルがアナキンらに追われ、ナイトクラブに逃げ込む場面がある。ここではC-3PO役のアンソニー・ダニエルズや、ジャー・ジャー・ビンクス役のアーメド・ベストが、マスクやデジタルをぬぐい捨て、素顔に近い状態でカメオ出演を果たしている。

また、この場面ではルーカスの娘たちも特殊メイクによるエイリアン役で出演。そのひとり、アマンダはこの後、格闘家となり、日本でも試合に出場している。

★★★
トリビアその15 無名の若手ヘイデン大抜擢の理由

青年期の主人公アナキンは当時のハリウッドの若い俳優ならば喉から手が出るほど欲しい役。有名から無名まで、多くの役者がオーディションを受けた。顔ぶれはレオナルド・ディカプリオ、クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、ポール・ウォーカー、ライアン・フィリップなどそうそうたるもの。結果的に、彼らより知名度で劣るヘイデン・クリステンセンに白羽の矢が立てられたが、決め手はヒロイン、ナタリー・ポートマンと並んだとき、誰よりも見映えしたことだった。

エピソード3「シスの復讐」
アシスタント・ディレクターをスピルバーグが務めた


トリビアその16 フェンシングの特訓をして臨んだ師弟対決

画像: 大迫力のアナキンとオビ=ワンの師弟対決シーン

大迫力のアナキンとオビ=ワンの師弟対決シーン

本作のクライマックスは火山惑星ムスタファでのオビ=ワンとアナキンの師弟対決。もちろん、ライトセーバーを振るってのバトルだが、これまでのチャンバラとは趣を異にする。というのも、演じるユアン・マグレガーとヘイデン・クリステンセンは本作のためにフェンシングの特訓を積んだから。戦いの中盤が狭い足場の上で展開することから、直線的な剣劇の素養が求められたのだ。

★★
トリビアその17 メイス・ウィンドゥの死に注文を付けたS・L・ジャクソン

ジェダイ騎士団の中で、ヨーダに次ぐ地位にあるメイス・ウィンドゥは、本作で非業の死を遂げ、強烈なインパクトを残した。これは演じるサミュエル・L・ジャクソンのたっての希望によるもの。あらかじめ、メイスの死を知らされていた彼は「無駄死にだけはしたくない。壮大な死に方を」とルーカスに注文を付けていた。そんな要望が通り、メイスは最強の敵ダース・シディアスの魔力によって命を落とすことに。

★★★
トリビアその18 自らの新作のためスピルバーグが潜入調査?

ルーカスの親友スピルバーグは、本作ではアシスタント・ディレクターとして参加。というのも、デジタル合成される映像を撮影前にシミュレートする技術、プリヴィジュアライゼーションを学ぶため。スピルバーグは、この後に手がける『宇宙戦争』の製作のために、この技術を必要としていた。

その『宇宙戦争』は奇しくも、本作と同時期の公開となり、興行的にSF大作決戦に発展。結果は世界興収も全米興収も日本興収も、本作が勝利を収めた。

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