映画ファンならではのお楽しみポイント3
01:
ラッセル・クロウの激似ぶりに驚嘆
アカデミー賞俳優ラッセル・クローが抜群の演技力だけでなく、外見も完全にエイルズになりきっているのがすごい!でっぷりと太った体型、支配欲にぎらつくキャラクター造形など、クローが演じているのを忘れるほどのなりきりぶりで、今年1月のゴールデングローブ賞主演男優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画)に輝いた。
02:
映画「スキャンダル」と見比べたい
ラッセル・クロウが熱演しているエイルズだが、シャーリーズ・セロン主演の「スキャンダル」では同人物をジョン・リスゴーが演じている。女性たちへのセクハラ事件で彼を告発した、ニコール・キッドマンが演じたキャスターのグレッチェン・カールソンを、本作では「ダイアナ」のナオミ・ワッツが演じている。
03:
映画「バイス」ともリンクしている
ブッシュ政権をバックアップしていたエイルズは、ブッシュ大統領を巧みに操っていた副大統領のディック・チェイニーとも直接連絡を取り合っていた。そのチェイニーを描いた「バイス」と併せて本作を見ると、さらに面白い。また、ルパート・マードックの一族をモデルにしたと言われるTV「サクセッション」も本作とつながる部分がある。
エピソード
#1. 1995
暴言問題でNBCを辞めたロジャー・エイルズはFOXニュースのCEOに就任し、短期間での開局を成功させる。
#2. 2001
9・11のテロ後、エイルズはブッシュ政権のイラク攻撃を放送で援護。チェイニー副大統領とコンタクトをとる。
#3. 2008
2008年の大統領選挙でエイルズはオバマ批判を強めるものの、オバマは勝利。オバマやリベラル層への復讐を誓う。
#4. 2009
エイルズはオバマと関係が深い低所得者支援団体についてのフェイク・ニュースを流し続けて、悪評を広めていく。
#5. 2012
2012年、オバマの再選に怒り狂うエイルズは、トランプが次期出馬するなら全面的に応援すると約束する。
#6. 2015
アンカーのメーガン・ケリーがトランプと対立。グレッチェンはエイルズをセクハラで提訴することを決意。
7. 2016
グレッチェンに続いて被害者たちが声を上げ始め、エイルズは窮地に。トランプ陣営からは政権入りを打診される。
米テレビ界の巨魁と彼を取り巻く人々
ロジャー・エイルズ
(ラッセル・クロウ)
FOXニュースをNo.1に押し上げた実力者。日常的にセクハラやパワハラを繰り返す。
演者:ラッセル・クロー
オーストラリアからハリウッド入りし、「L.A.コンフィデンシャル」で注目を集める。「グラディエーター」でアカデミー賞主演男優賞受賞。
べス・エイルズ
(シエナ・ミラー)
元CNBCの編集担当。エイルズと結婚し、一人息子が誕生。
ブライアン・ルイス
(セス・マクファーレン)
元NBCの広報。エイルズに信頼されFOXニュースに入社。
ルパード・マードック
(サイモン・マクバーニー)
FOXニュースの設立者。エイルズに全編集権を与える。
グレッチェン・カールソン
(ナオミ・ワッツ)
ミスアメリカ優勝者で、FOXニュースでメインキャスターを務める。
ローリー・ルーン
(アナベル・ウォーリス)
エイルズの愛人。ワシントンの情報収集担当。
「ザ・ラウデスト・ボイス -アメリカを分断した男-」
放送スケジュール:2020年4月11日(土)、12日(日)午後1:00〜(全7話)【第1話無料放送】/WOWOWプライム
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