若き日から色気を漂わす達人
クリストファー・プラマー「サウンド・オブ・ミュージック」
有名ミュージカルで演じた、家庭教師に慎ましやかに恋をするシングルファーザーはプラマーの当り役。強い意志を思わせる目力と高い鼻筋が印象的な顔立ちは厳格な退役軍人役にぴったり。加えて、遅々として、恋する男としてにじみ出る優しさと包容力は大人の香り。まさに“頼れる男”のお手本だ。
ダニエル・デイ=ルイス「存在の耐えられない軽さ」
気軽に女性と付き合い束縛を嫌う優秀な脳外科医。が、そんなプレイボーイが純朴な娘に夢中になって……。エロティックなシーンはもとより、女性をまぶしげに見つめる眼差しも、その頬を包む細く美しい指も、口角をちょっと上げたニヤリ笑いも、とにかく男の魅力が炸裂!
アラン・リックマン「愛しい人が眠るまで」
自分が死んだ悲しみから立ち直れない恋人を慰めるために、この世に戻ってきたゴーストを演じたアラン。恋人を幸せにするためにやむなく仕掛けた“罠”の切ないこと、優しいこと!その複雑な心を映すまなざしに、号泣してしまう。特徴的な鷲鼻の下に蓄えた口ひげも、アーティストっぽくてセクシーなのよねぇ。
ジェレミー・アイアンズ「フランス軍中尉の女」
ビクトリア朝の恋愛映画を撮影中、現実でも演じている共演者が不倫の恋に落ちている二重構造。恋に憑かれ、体中からほとばしる熱い感情をコントロールできない“悩ましい男”はジェレミーの得意ワザ。映画出演二作目、33歳にして<美しき英国俳優発見!>と脚光を浴びたのも、納得です。
コリン・ファース「コリン・ファースの恋の掟」
「ブリジット・ジョーンズの日記」や「シングルマン」のシリーズで魅せる渋めのコリンもいいけれど、若き日のお姿にも素敵。フランスの貴族時代を背景に、上流階級の女性たちを誘惑しまくる悪名高きプレイボーイを演じた本作ではクラシカルな衣装もエレガントに着こなして、とにかく可愛い!
トニー・レオン(梁 朝偉)「恋する惑星」
「インファナル・アフェア」シリーズや「花様年華」で、男の哀愁やエロティシズムを披露してきた貫禄ありのトニー。が、まだ30代になったばかりで出演した「恋する惑星」では、失恋直後の若き警官を演じて初々しい二枚目ぶり。新しい恋の出会いにときめくはにかみ笑顔に、キュンキュンです。