“イケメンぼっち映画”それは、人気と演技力を兼ね備えた俳優だけに許されたジャンル。見ているこちらがツラくなるような作品もありますが、ビジュアルと演技をじっくりと味わえる贅沢な時間ともいえます。まずは北欧が誇るダンディー、マッツ・ミケルセンが北極で一人奮闘する「残された者-北の極地-」を紹介します。(文・奥村百恵/デジタル編集・スクリーン編集部)
PART2:最もぼっちが似合う場所 “宇宙ぼっち”
マット・デイモン at 火星
「オデッセイ」(2015)
火星に一人取り残された宇宙飛行士が、地球への帰還を信じて生き抜くSFサバイバルムービー。マット・デイモン演じる宇宙飛行士のマーク・ワトニーは、孤独な状況下でもユーモア精神を忘れない超ポジティブな人物。マットが放つ知的な雰囲気は、植物学者としての知恵を生かしてじゃがいもの栽培に挑戦するマークにピッタリ。
\ぼっちマットのここに注目!/
ハーバード大に在籍していたマットだからこその知的な香り
サム・ロックウェル at 月
「月に囚われた男」(2009)
3年間の契約のもと、たった一人で月に赴任した宇宙飛行士のサムを演じるサム・ロックウェル。通信衛星の故障で話し相手が人工知能だけという孤独な日々を送るサムだが、愛しい妻からのビデオメッセージを見る姿や植物を育てる姿、クールに任務をこなす姿など役の様々な面を魅力的に見せるサムの芝居に拍手を贈りたくなる作品。
\ぼっちサムのここに注目!/
まるで私生活をのぞき見しているかのような生活感あふれる姿
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クリス・プラット at 宇宙船
「パッセンジャー」(2016)
\ぼっちクリプラのここに注目!/
一歩間違えたらストーカーと言われてもおかしくない怪演
新たな居住地を目指して地球を旅立った豪華宇宙船内の冬眠用ポッドで眠っていたジム(クリス・プラット)。ところがポッドの故障により予定よりも90年早く目覚めてしまい…という恐ろしい状況から始まる本作。無人の娯楽施設やレストランに通ううちに精神を病んでいくジムを、クリスが持ち前の明るさを封印して熱演している。