バート・ダウニー・Jr&クリス・エヴァンス、二人の名優の熱い絆の物語
キャスト全員仲がいいMCU でもこの二人はやっぱり特別
MCUを牽引するツートップといえば、アイアンマンのロバート・ダウニー・Jrと、キャプテン・アメリカのクリス・エヴァンス。MCUではキャスト全員がとても仲がいいのはよく知られているけれど、役柄的にも両雄のロバートとクリスはやっぱり特別。何せ、キャプテン・アメリカ役のオファーを度にわたって断っていたクリスを説得して出演を決意させたのがロバート・ダウニー兄さんなのだから、今日のクリエヴァ・キャップがいるのはロバートのおかげと言ってもいいくらいなのだ。
今でこそ、これ以上ないほどキャップにぴったりと言われるクリスだけど、不安やプレッシャーを押しながらの出演となったわけで、「最初の頃、僕はナーバスだったけれど、ダウニーの優しさや温かさ、サポートのお陰で助けられたんだ」「彼ナシではMCUは考えられないし、MCUに初めて来た人を快く迎え入れてみんなを家族にしてくれる誰にも代えられない存在だよ」と最大級の感謝。
一方のロバートも「MCUにエヴァンズは欠かせない存在。いつも笑わせてくれていたから、僕も見習わないといけないと思ったよ」「彼は本当に謙虚。だから最前線に立ってチームのリーダーになれたんだと思う。エヴァンスはまるでスペンサー・トレーシーみたいな俳優だよ」と最大級の賛辞を贈っている。
さらに、自分が幼い頃にはすでにスターだった大先輩ロバートに対するクリスの想いは格別。
「ダウニーがいなかったら僕は自分を見失っていた」とか「撮影初日に彼がセットに登場した瞬間『これが映画スターか!』と震えたから、彼こそが本物のスーパースターだよ!」とか「僕は取材が苦手だけど、素晴らしいアドバイスをくれる彼こそが僕の師匠」とか、そのコメントは常に愛があふれているけれど、「撮影後、ダウニーが僕に『GOOD!』って感じで親指を立ててくれた時は気分が良くなって、控室までスキップしながら帰ったよ」にいたっては、初恋に胸を躍らす初々しくピュアな少年のよう。
『3000回愛してる』と名セリフを引用して愛の告白!?
常に楽しそうに笑い合っている賑やかな撮影現場や、ロバートがクリスの頬にチューしたりハグしあったりするプレミアでの微笑ましい様子もさることながら、SNSでの絡みも多く、ファンを和ませているふたり。
誕生日にはSNS上でメッセージを送りあっているのだが、その文面もチャーミング!昨年のクリスの誕生日にはロバートが「お尻にキスしないと!」と送れば、今年のロバートの誕生日にはMCUメンバーの誰よりも早くクリスが「3000回愛してる」と劇中の名セリフを引用して愛の告白(違)をしたり。
Happy birthday to America's ass. The world's a better place, and I owe you a kiss on the cheek! @ChrisEvans pic.twitter.com/iCFRSu0DIH
— Robert Downey Jr (@RobertDowneyJr) June 13, 2019
Happy birthday to one of my absolute favorites! Love you 3000, @RobertDowneyJr pic.twitter.com/xkJmOivAdw
— Chris Evans (@ChrisEvans) April 4, 2020
ロバートが正反対の性格ながら惹かれあうディズニーアニメ『バンビ』のキャラクター、バンビとファリーンの写真とスティーブ・ロジャース(キャップ)とトニー・スターク(アイアンマン)の写真をアップして、その友情を表現すると、クリスも『トイ・ストーリー』のウッディとバズ・ライトイヤーの写真をアップ。これにはファンも大喜びだった。
でも時には愛あるイジりもあってクスッと笑ってしまうものも。機械音痴のキャップ同様、自らも最新機器についていけないクリスが「親愛なる全てのテクノロジーへ、ただ動いていた1990年代を思い出してくれよ!」と嘆きのつぶやきをアップすると、すかさず優秀な科学者であるトニー・スタークことロバートが、同じく科学者のブルース・バナー役のマーク・ルファロに「ねえ、キャップはサイエンス・ブロス(トニー&ブルースのこと)の個別指導が必要みたいだよ」とメンション、マークも「手助けが必要なら電話かDMして」と応えるなど、完全に遊ばれているのがかわいい(笑)。
プレゼント&サポート系でのエピソードでは、『シビル・ウォー』撮影中にクリスが肩を負傷した際、ロバートが楽屋にさまざまなリハビリ器具を持ち込んだり、ロバート自身がデザインしたキャプテン・アメリカ仕様の車(1967年式シボレー・カマロ)をクリスにサプライズプレゼントしたことも。
キャップとアイアンマンは時に確執もあったけれど、現実世界ではこうしたほっこりエピソード満載で仲良しなふたり。「10年もエヴァンスを見てきたけれど、キャップそのものになって成長していった」とロバートが言えば、「ダウニーは本当の意味で作品の家長なんだ」とクリス。MCUファミリーの信頼・尊敬・友情は、劇中に負けず劣らずアツい!
MCU メンバー、二人を語る。
クリス・ヘムズワース(ソー役)
『僕にとって何よりも心に響いているのは、MCUがこうして成功を続けてきてさえも、ロバートの態度が昔とまったく同じままなところなんだ。その事実は、彼の謙虚さやMCUへの彼の愛を本当に示している。「今のは最高だった」と最初に言ってくれるのはいつだって彼だ。彼と長い時間を一緒に過ごせたことに、僕はものすごく感謝しているよ』
マーク・ルファロ(ハルク役)
『僕がMCUで一番好きなのは僕ら全員でコラボしている感覚。フェア精神があり、全員がお互いを守り合っている感覚があるんだ。そのゴッドファーザーがロバートだよ。とにかく彼がそこにいることが、僕がMCUで一番気に入っていることの一つ。ゴッドファーザーとしての役割を彼はずっと続け、しかもコンスタントに進化しているんだよ』
クリス・プラット(スター・ロード役)
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のオーディションを受けたとき、ジェームズ・ガン監督が、「求めているのはロバート・ダウニー・Jrといつか共演できる人材だ」と言ったことを覚えているよ。それから4年後、その言葉が現実になったんだ。実際に道を開いてくれたロバートと一緒に仕事ができたのはとても楽しく光栄だったよ』
スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ役)
『クリス以外にキャップを演じられる人は想像もつかないくらいよ。とても強い道徳律を持ったキャラクターなだけに、演じるのがとても難しい役柄なの。役者として、そして人間として、クリスがこのキャラクターと共に成長し、内省することの意味をより深く理解していく姿を見るのは最高ね。彼はいつだって一緒に仕事をするのが楽しい人よ』
アンソニー・マッキー(ファルコン役)
『クリスはものすごく知的で、脚本をとても深く読み込んでいるんだ。現場にやってきたクリスは、その時点でもう、そのシーンがどうあるべきかを正確に把握している。何度も彼と一緒に仕事をしたことで、僕にはそういう部分が見えるようになったね。彼が役者や監督として、彼自身が望んでいる存在へと成熟してゆく姿を見られて最高だよ』
セバスチャン・スタン(バッキー役)
『僕はとにかくクリスが大好きなんだ。彼は信じられないほど寛大な俳優で、僕らを連れてシーンに身を投じ、その中にあるクールな瞬間を見いだそうとする。クリスと一緒だと間違いなくそれを感じることができるね。彼のエネルギー、前向きさ、何か良いものを作ろうという意図をね。一緒に演じる役者を信頼できるというのはとても嬉しいことだよ』
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