このところ主演映画の公開が久しかったジョニー・デップ。熱心なファンは長〜い"ジョニー・ロス"状態だったかもしれませんが、いよいよ待望のジョニー主演作がこの夏公開!自分自身の年齢に近い大学教授を演じる「グッバイ、リチャード!」はなんと余命宣告を受けた男の物語。でも悲嘆にくれるだけでなく、自分らしい生き方を謳歌していく主人公にジョニーらしさが爆発!

ジョニー・デップの最新作に注目
「グッバイ、リチャード!」(2020年8月21日公開)

余命宣告を受け新たな生き方を見つける教授の物語

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどのジョニー・デップががんのため余命宣告を受けた大学教授を演じる最新主演作。順調な生活を送っていたはずなのに、突然崖っぷちに立たされた男が、時にシリアスに時にユーモラスに人生の愛おしさを見つめる。

デップは今年初主演作「クライ・ベイビー」(1990)から30年を迎え、再びインディペンデント作品で、奥深い演技力を発揮している。

監督は新鋭ウェーン・ロバーツ、製作は「ハートロッカー」のグレッグ・シャピロほか。共演は「ラ・ラ・ランド」のローズマリー・デウィット、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「ゾンビランド:ダブルタップ」のゾーイ・ドウィッチら。

博学でエレガントな中年リチャード(デップ)は美しい妻ヴェロニカ(ローズマリー)と娘(オデッサ・ヤング)に囲まれ何不自由ない暮らしを送っている大学教授。そんな彼が突然医師から末期がんを言い渡され、余命も長くないことを知る。

画像: 一時は自暴自棄になるが...

一時は自暴自棄になるが...

追い打ちをかけるように妻はリチャードが毛嫌いする大学の上司と浮気していることを告白。リチャードの人生はたった一日で急変してしまう。

画像: 生徒たちに対しても遠慮なしに

生徒たちに対しても遠慮なしに

死を目前に一大決意をしたリチャードは、残りの日々を好きなように生きることに。人生を謳歌しだした彼の自由な行動は周りの人たちにも影響を与えるようになるが......

画像: 妻には事実を告げずにいた

妻には事実を告げずにいた

登場人物

リチャード(ジョニー・デップ)
死を宣告された大学教授。残りの人生を謳歌することを決意して奔放な行動を取り出す。

ヴェロニカ(ローズマリー・デウィット)
リチャードの妻。夫とは倦怠期で大学の上司と浮気していることを夫に堂々と明かす。

オリヴィア(オデッサ・ヤング)
リチャードの娘。レズビアンであることを突然告白するが、リチャードは応援している。

ピーター(ダニー・ヒューストン)
大学の同僚。リチャードも気のおけない親友の彼には病気のことを話している。

クレア(ゾーイ・ドウィッチ)
リチャードの担当する学科の将来有望な生徒。なぜか彼女に病気のことを話してしまう。

Interview:
『自分に死期が近づいたらリチャードのように振る舞いたいね』──ジョニー・デップ

『映画が始まってすぐに主人公リチャードが死を宣告されてしまうが、その後、彼はとても特殊な方法で事態に対処していく。そこがこの脚本に惹かれた理由の一つだね』

と語るジョニー・デップは、自らの死に対するアプローチについても持論を展開する。

画像1: Interview: 『自分に死期が近づいたらリチャードのように振る舞いたいね』──ジョニー・デップ

『僕の死に対してのアプローチの仕方はとても現実的であると同時に不誠実だ。絶対に感傷的になりたくない。もし僕が「なぜ自分なんだ?」と言い出したらハンマーで殴ってほしいね。そんな質問意味がないからね。人が死ぬのは特別なことではない。単純にここにあるものがある日無くなるだけだ。僕もたくさんの友人を亡くしてきた。子供の支援団体などを通じて知り合った心優しく勇敢な子供たちの死も見てきた。僕から伝えられることは、これでみんな終わりではないということだ。人はいつ終わるんだろう?存在というものは特に理由がない。自分でコントロールできないのだから。ただありのままそこに存在すればいいんだ』

ただし死にこだわることは良くないというジョニー。

『恐怖を感じるのは当然だが、執着してはいけない。残された時間を最大限に活用すべきだ。最初リチャードは「誰の話をしてるんだ?」と医師の宣告を聞きながら思っているが、やがて他人が作ったルールに縛られない生き方をする。自分の娘(リリー・ローズ)が子供の頃、大病をした時、手術でも乗りこえられないかもと言われ「自分にこんなことが起こるはずがない」と思ってしまったが、徐々に事態を理解していったのを覚えている。娘の命の場合は必死で闘ったが、自分の場合はリチャードのように振る舞いたいね』

画像2: Interview: 『自分に死期が近づいたらリチャードのように振る舞いたいね』──ジョニー・デップ

そんなリチャードを演じる上で気を付けたことは。

『俳優として意識したのは、感情をギリギリのところで抑え込むこと。監督にもこの映画でリチャードの心は絶対折れないはずだと伝えたんだが、娘を演じたオデッサ(ヤング)とのあるシーンで顔面に蹴りを受けたような衝撃を受けた。自分の感情に完敗してしまったね。最終的にはその瞬間はリアルでとても良かったと思う。俳優はやりたいこととやりたくないことを選ぶことができる。気が赴くままに演じて何が起こるか待てばいい。この仕事を好きな理由の一つがそれだね』

そのシーンは映画館で確かめてほしい。

「グッバイ、リチャード!」
2020年8月21日(金)公開

原題:リチャードはさよならを言う/アメリカ/2018/1時間31分/配給:キノフィルムズ
監督:ウェーン・ロバーツ
出演:ジョニー・デップ、ローズマリー・デウィ ット、ダニー・ヒューストン、ゾーイ・ドウィッチ、オデッサ・ヤング
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