クリストファー・ノーラン監督作「TENET テネット」でブレイク
実は“高所恐怖症”だというジョン・デヴィッド。バルコニーを飛び越えるシーンでは、勇気を振り絞り、芸術のためにジャンプしたそう。しかし撮影中の食事制限には苦しんだ様子。
「おやつを隠し持っていることがノーラン監督にバレて、撮影中ずっとネタにされた」と、米TV番組出演の際に明かしている。ちなみにそのおやつとは、エストニアで見つけた地域限定のパプリカ風味のプリングルス。
映画『TENET テネット』公開中
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確かな演技力で話題作の主演に抜擢!
今やハリウッドきってのヒットメーカー、クリストファー・ノーラン監督の待望の新作『TENET テネット』の主役に抜擢されたジョン・デヴィッド・ワシントン。
役どころは人類の未来を左右するというミッションを担う主人公の名もなき男だが、本作で一躍、時の人になった。ノーラン作品で大きな飛躍を遂げたクリスチャン・ベールら数々の俳優たちと同様、自分自身の未来も約束されたと言っても過言ではないだろう。
父は名優デンゼル・ワシントン!
ジョン・デヴィッド・ワシントンの父親は『グローリー』(1989)で第62回アカデミー賞助演男優賞、『トレーニング・デイ』(2001)で第74回アカデミー賞主演男優賞を受賞した名優デンゼル・ワシントン。
母親は女優で歌手のポーレッタ・ワシントン。二人の長男として1984年7月28日に生まれた。ちなみに、“デヴィッド”はミドルネームではなく、本当は“ジョン・デヴィッド”がファーストネーム。7歳のとき、父デンゼルが主演したスパイク・リー監督の『マルコムX』(1992)でエキストラの生徒役で映画出演の経験をしている。
アメフトにのめり込み才能を開花させた学生時代
同作でデンゼルは大スターになり、家族も世間の注目を集めるように。生きづらさを感じた彼は、アメリカンフットボールに打ち込むようになる。高校を卒業すると、フットボールの特待生として学費全額免除でモアハウス大学に通い、大学のアメフトのスター選手として大活躍。
そこでは、「デンゼル・ワシントンの息子ではなく、一人の選手として扱われた」とあるインタビューで語っている。2006年にはNFLドラフトでセントルイス・ラムズ(現ロサンゼルス・ラムズ)と契約。その後はライン・ファイヤー、サクラメント・マウンテン・ライオンズでプロのアメリカンフットボール選手として活躍した。
6年のプロ生活にピリオド→俳優へ転身
12年に選手生活から引退すると、俳優業に転身。2015年、HBOのドラマ「Ballers/ボーラーズ」で俳優としてのキャリアをスタートさせる。同作はドウェイン・ジョンソン演じる元NFLのスター選手が現役選手たちの資産管理アドバイザーになって奮闘するコメディー。
ジョン・デヴィッドはオーディションで現役選手リッキー・ジャレット役を射止め、プロとして活躍したアメフト時代の片鱗を覗かせながら、しっかりと俳優として存在感も残した。2017年には、RZA監督『愛・ビート・ライム/愛はラップに勝る』で本格的にスクリーンデビューを飾る。
スパイク・リー監督作でGG賞にノミネート
その後、実話をもとにした『ブラック・クランズマン』では、白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に潜入捜査した黒人刑事ロン・ストールワース役で初主演しゴールデングローブ賞にノミネート。
奇しくも父デンゼルをスターに押し上げたスパイク・リー監督の下で脚光を浴び、そして『TENET』で主演をつかんだ。今後はアリシア・ヴィカンダーと共演のサスペンス映画『BorntoBeMurdered』、さらに、『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤと共演のラブストーリー『マルコムとマリー』が待機。2本ともNetflixで配信されることが決まっている。
父との関係も良好! 実家滞在時のほっこりエピソードも
まさに、父の後を追うようにスターダムを駆け上っているジョン・デヴィッド。父との仲は良好で、トーク番組に出演した際には、コロナ禍に父デンゼルが住む実家に帰省していたことを、デンゼルの長年の友人サミュエル・L・ジャクソンによって暴露された。
ジョン・デヴィッドは現在36歳の独身だが、「夕食の時間には家にいること」というルールを守らされていた模様。ツッコミまくるサミュエルをうっかり「サムおじさん」と呼んでしまうといった珍事もあったようだ。
大スターの父を持つサラブレッドだからの幸運もあったかもしれない。だが、もう親の七光りとは呼ばせない。ワシントンといえば、ジョン・デヴィット・ワシントンの時代がもうそこまで来ている。
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