今の中国ドラマを知る4つのトピックス
1.1作あたり100億円!ハリウッド並みの製作費
中国ドラマでは1作の製作費が100億円規模のものも珍しくない。日本映画「キングダム」(2019)の撮影にも使われた象山影視城など本格的な時代劇セットが並ぶ巨大スタジオがいくつもあり、衣装や小道具にも多額の予算が投じられるため、その映像美は圧巻。
近年は「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011〜)のようなファンタジー作品も多く、CGやポスプロにもお金がかけられていることがうかがえる。また、現代ドラマはかつての日本のバブル期のトレンディドラマのように海外ロケも頻繁。その結果、ハリウッドに負けないスケールの作品が多数生まれている。
2.題材は無限大!?神話や歴史などネタの宝庫
中国4000年の歴史の中にはドラマの題材がいっぱい。日本人にも馴染みのある三国志の時代はもちろん、どの王朝を取っても独自の文化、英雄やヒロインの伝説があるため、様々な時代背景で多くの作品が制作されている。
また、史実から想を得たフィクションの時代劇ドラマもバラエティ豊かで、宙を舞い剣をふるう侠客が活躍する武侠もの、神様や仙人たちが登場する古代神話のラブストーリーや架空の王朝が覇権争いを繰り広げるアクションなども人気。さらに、最近では経済発展の著しい現代中国の世相を反映したドラマも次々と日本に上陸している。
3.近年は配信ドラマが登竜門!美男美女スターが活躍
▶︎「桃花」シリーズに主演するヤン・ミーとニー・ニーは中国若手四大女優に選出
中国ドラマは脇役から年配の俳優に至るまで美男美女がずらり。実際、日本よりも視聴者が俳優に求める美の基準が高いといえるが、外見だけでなくさらに演技力も兼ね備えた俳優が揃っているのが、さすが14億の人口を持つ中国のすごいところだ。
最近はオーディション番組や歌手から演技の道へ進む芸能人も増えてきたが、中国では大学で専門的に演技を学んでデビューするのが俳優としての通常コース。そこから特に演技力や個性に秀でた美男美女がスターとしてブレークしていく。近年は配信ドラマから若手俳優が続々と世に出ているのにも注目だ。
4.日本上陸のスピードが過去最高!2021年も続々放送
かつてはお堅い歴史ドラマのイメージが強かった中国ドラマもここ10年ですっかり様変わり。ドラマティックなラブロマンスがテーマの宮廷ドラマやイケメンスターが主演するアクション・ファンタジー、ラブコメやミステリーなどジャンルも多様化してきた。
その結果、日本で紹介される中国ドラマの本数は年々増加し、2021年はこれまでで最高の数に上る見込み。また、日本上陸までのスピードも速くなり現地でのヒットから1年を待たずに放送・リリースされる作品が増えているので、中国ドラマの流行にキャッチアップするならまさに今がチャンス!
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