第5位 ブルース・リー
映画&武術界に多大な影響を与えた永遠のアクションスター
香港映画「ドラゴン危機一発」(1971)の大ヒットによってスターの座に着いた後に、「燃えよドラゴン」(1973)で念願のハリウッド初主演を果たしたブルース・リー。しかし、公開直前に急逝した彼は、その大成功を知ることはなかった。
とはいえ、ブルースの“技”と“ストイックな人生哲学”は多くの監督や俳優に脈々と受け継がれている。後輩ジャッキー・チェンはもとより、「レッドクリフ」のジョン・ウー監督、「キル・ビル」で「死亡遊戯」(1978)の黄色いトラックスーツをヒロインに着せたクエンティン・タランティーノ、キアヌ・リーヴスも「ジョン・ウィック:パラベラム」では「死亡遊戯」を参考にしていると公言。その類まれなるカリスマ性は、不滅なのだ!
ブルース・リー
プロフィール
サンフランシスコ出身。5歳の時に家族と香港に渡り、子役として香港映画に出演。中学時代に街で襲われたのをきっかけに中国武術を習いはじめる。1959年にアメリカに戻り、武道大会への参加でハリウッドのプロデューサーと知り合いTV出演し、人気を獲得。俳優への道を歩む。
主な出演作品 :「 ドラゴン怒りの鉄拳」(1971)、「ドラゴン危機一発」(1971)、「ドラゴンへの道」(1972)、「燃えよドラゴン」(1973)、「死亡遊戯」(1978)
第4位 リヴァー・フェニックス
永遠に色褪せない才能と美しさ愛され続ける伝説の俳優
1970.8.23-1993.10.31
23年の短い人生を閉じたリヴァー・フェニックス。その天性の才能に導かれて輝いた姿は、まさに“永遠の青春スター”だ。そして、「スタンド・バイ・ミー」(1986)でリヴァーが体現した“少年期の一瞬のきらめき”は、いまや伝説となり若い俳優たちのバイブルと言える。
思えば、リヴァーの存在感は生い立ちに培われたところが多い。ヒッピーの両親と共に各地を転々として暮らし、自然との共存の大切さを学び、動物性や化学性物質を排除する“ビーガン”になった。
そのユニークな生い立ちがあればこそ、限りなくピュアな輝きと深い憂いの陰りが同居する演技が、あの若さでできたのだと思う。もちろん成熟してからの演技も見たかったけれど、叶わぬ願い。オスカー俳優となった弟ホアキン・フェニックスにリヴァーの姿を重ねるばかりだ。
リヴァー・フェニックス
プロフィール
幼い頃を南米で過ごす。一家で米国に戻り、母がTV局の仕事についたのをきっかけに子役として「Seven Brides for Seven Brothers (原題)」(1982-83)などのTVドラマに出演。「エクスプロラーズ」(1985)でスクリーンデビューを果たす。弟のホアキン、妹のレイン、リバティ、サマーも俳優に。
主な出演作品 :「 スタンド・バイ・ミー」(1986)、「リトル・ニキータ」(1988)、「旅立ちの時」(1988)、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989)、「マイ・プライベート・アイダホ」(1991)
第3位 ショーン・コネリー
圧倒的なカリスマ性を持った史上最高の伝説的映画スター
1930.8.25-2020.10.31
「007」シリーズのジェームズ・ボンドを第1作から番外編まで計7作演じて、全作を成功させたショーン・コネリー。その映画界への貢献度は計り知れない。それまでスパイといえばシリアスで暗いキャラがほとんどだったが、コネリー版ボンドは粋で洒脱でセクシー。じつにチャーミングなスパイの誕生に、映画ファンは大興奮。
いまだに「ボンド俳優、歴代No1!」と称されるのも当然だ。ボンド役を卒業してからは数々の話題作でいぶし銀の演技を披露して、「アンタッチャブル」(1987)ではアカデミー賞助演男優賞を受賞。メキシコのジャングルで「ザ・スタンド」(1992)を撮影中に垣間見た素顔は、「長旅で疲れていないかい?」と相手を気づかう優しさを披露しつつ、圧倒的なスターオーラを発散しておりました。
ショーン・コネリー
プロフィール
スコットランド・エジンバラ生まれ。18歳で海軍に入隊するも病気のため除隊。職を転々とした後、友人の勧めでミュージカルのオーディションを受け合格し、舞台の世界へ。1957年に「No Road Back」で映画デビュー。いくつかの作品に出演後、ジェームズ・ボンド役を掴む。
主な出演作品 :「 007」シリーズ(1962〜1971)「、風とライオン」(1975)、「アンタッチャブル」(1987)、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989)、「ザ・ロック」(1996)
第2位 アラン・リックマン
素顔はお茶目でユーモアたっぷり英国を代表する稀代の名優
1946.2.21-2016.1.14
「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプ先生が強烈な印象を放つアラン・リックマン。意地悪でエキセントリックで、じつは孤独……という複雑なキャラは、英国演劇界の重鎮アランの深みのある演技力なくしては誕生しなかった。
映画デビュー作「ダイ・ハード」(1988)で演じた冷酷なテロリストが大好評のせいもあって悪役や強面役が多いけれど、じつは「愛しい人が眠るまで」(1991)のようなロマンチックな役柄もOK。あの甘い響きのある低音の“ベルベット・ヴォイス”で愛をささやかれたらたまらん!
ちなみに、素顔はユーモアたっぷりで気さくな英国紳士。「ロビン・フッド」(1991)のプロモーションで会見した時にも、ロビン役のケヴィン・コスナーを横目で見ながら「僕の方がハンサムだと思わない?」と茶目っ気たっぷりの笑顔。いまでも、忘れられません!
アラン・リックマン
プロフィール
イギリス・ロンドンで生まれる。大学ではグラフィックデザインを学び、卒業後は友人と会社を設立するも、かねてより憧れていた俳優になるため王立演劇アカデミーへ。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを経てブロードウェイに進出後、スクリーンデビュー。
主な出演作品 :「 ダイ・ハード」(1988)、「ロビン・フッド」(1991)、「ギャラクシー・クエスト」(1999)、「ハリー・ポッター」シリーズ(2001,2002,2004,2007〜11)、「ラブ・アクチュアリー」(2003)