全22部門! 各賞について
日本アカデミー賞の歴史や作品の選考基準などは、すでに「日本アカデミー賞ってなに? 授賞式を楽しむために知っておきたいこと!」にて、ご紹介した通り。
今回は、22部門もある賞がいったいどんな賞なのかについてご紹介したいと思います。「名称見れば分かるから大丈夫ヨ〜」なんて方は甘い! いつ何時「岡田茂賞について解説してください」と聞かれるか分かりませんよ⁉︎ (スラスラ答えられる人は日本アカデミー賞協会の人です。たぶん…)
ではさっそく各賞をご紹介。まずは改めて名称からどうぞ。
日本アカデミー賞・全22部門
【正賞】
・作品賞
・アニメーション作品賞
・監督賞
・脚本賞
・主演男優賞
・主演女優賞
・助演男優賞
・助演女優賞
・音楽賞
・撮影賞
・照明賞
・美術賞
・録音賞
・編集賞
・外国作品賞
【その他の賞】
・新人俳優賞
・話題賞
・協会特別賞
・協会栄誉賞
・会長特別賞
・会長功労賞
・岡田茂賞
\ここでワンポイント/
日本アカデミー賞では、1部門につき映画5本・人物5名を選出しています。同一人物が異なる2作品で選出された場合は、5名6作品となります。また、脚本家や撮影監督などが1本の映画に複数いる場合は全員が受賞します。
気になる賞はたくさんありますが、まずは15部門からなる【正賞】について解説していきましょう。
【正賞】15部門はこれ!
作品賞
日本アカデミー賞の中でも注目度の高い賞です。授賞式を行う前々年の12月中旬から、前年12月中旬までの1年間に上映された作品のなかから、優れた映画5本に授与されます。
アニメーション作品賞
作品賞のアニメーション版です。もっとも優れたアニメーション映画5本に授与されます。
監督賞
もっとも優れた映画監督5人に贈られる賞です。作品賞を受賞した作品の監督に贈られることが多いです。
脚本賞
脚本賞は優れた脚本の映画5本に贈られる賞です。米国のアカデミー賞とは違い、オリジナル脚本や原作有りの区分けありません。また、共同脚本の場合はすべての脚本家が受賞します。
主演男優賞
主演男優賞は、選考対象のなかでもっとも優れた主演男優5人に贈られる賞です。
主演女優賞
主演女優賞は、選考対象のなかでもっとも優れた主演女優5人に贈られる賞です。
助演男優賞
もっとも優れた助演男優に贈られる賞です。主演以外の役を務めた男優が対象になります。
助演女優賞
もっとも優れた助演女優に贈られる賞です。主演以外の役を務めた女優が対象になります。
音楽賞
音楽賞は、映画のテーマ曲や主題歌、各サウンドを担当した作曲家など5名(1本の映画に複数作曲がいる場合は全員)に贈られる賞です。
撮影賞
撮影賞は、もっとも優れた撮影をした撮影監督5名(1本の映画に複数いる場合は全員)に授与されます。
照明賞
照明賞は、もっとも優れた映画の照明監督5名(1本の映画に複数いる場合は全員)に授与されます。
美術賞
美術賞は、もっとも優れた美術監督5名(1本の映画に複数いる場合は全員)に授与されます。
録音賞
録音賞とは、優れた音の編集をした映画作品及びその人物に贈られる賞です。撮影現場でのセリフの録音や、効果音を組み合わせてバランス調整するミキシングが対象となります。
編集賞
映像を切り取り、つなぎ合わせることで1本の映画に仕上げるのが編集者(エディター)であり、優れた編集を行った編集者に贈られるのが編集賞です。
外国作品賞
選考期間内に日本国内で上映された日本国外作品に授与されるのが外国作品賞です。