2021年4月9日（金）公開
マーゴット・ロビー ×『 ドリームランド』
作品概要
今をときめくハリウッドのパワーウーマン、マーゴットが、新人ライターのオリジナル脚本に惚れ込み、自身の製作会社で映画化を実現させた意欲作。
1930年代半ば、荒涼としたテキサス州の田舎町に暮らす17歳のユージン（コール）は、やり場のない鬱屈した感情を抱えていた。
大不況とひどい干ばつの影響で、農業を営むユージン一家の家計は火の車。厳格で口うるさい継父・ジョージ（フィメル）とも折り合いは悪かった。幼い頃に家を出た実父ジョンを今なお慕っているユージンは、閉塞した日常を抜け出したいと願っていた。
ある夜、納屋で大ケガを負った女性と出くわす。彼女こそが地元の銀行を襲撃し、警察から追われている強盗犯アリソン（ロビー）だった。
「私は人殺しじゃない。助けてくれたら真実を話すわ」と訴えるアリソンの懇願を受け入れ、応急処置を施してやる。不幸な生い立ちのせいで無法者になったという身の上話を打ち明ける。危険な犯罪者だと知りながらもアリソンに惹かれるユージンは、通報せずに彼女を匿うことにする。捜査の包囲網をかわし、自由をつかみ取ろうとするアリソンと、希望に満ちた新天地への憧憬を膨らませるユージンだったが……。
プロデューサーと主演を務めるロビーに、サンダンス映画祭で監督のオファーを受けたジョリス＝ペイラフィット。多くのアイデアを練り込み、マーゴットや脚本家たちと共同作業で作品を仕上げたインディペンデント映画。
砂嵐が多発する黄塵地帯の中で、人々が暮らすことへの解釈を広げた
マーゴット・ロビー
1990年生まれ、オーストラリア・クイーンズランド州出身。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（2013）でレオナルド・ディカプリオの相手役に抜擢され、一躍ブレイク。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』（2017）でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『スキャンダル』（2019）では同・助演女優賞候補に名を連ねる。
「この『ドリームランド』は、私たちが設立したラッキーチャップ（製作会社）で、初期の頃に取り組んだプロジェクトのひとつよ。ハリウッドでまだ映画化されていない優秀な脚本をランキングした“ブラックリスト”をいつも調べていて、ニコラス・ズワルトが手掛けたこの脚本もリストに載っていたの。
シンプルでとても美しい脚本の映像化に試行錯誤していた時、サンダンス映画祭で『As You Are』が上映されたマイルズ・ジョリス＝ペイラフィットの才能を目の当たりにしたの!
即、監督が決まったわ。最初の脚本の段階で時代背景においても素晴らしいと感じたし、マイルズが物語の舞台となる1930年代の時代にすぐに入っていけることに感心したの。
砂嵐が多発する黄塵地帯の中で、人々が暮らすことの解釈を広げていき、その要素が加えられた。スタジオ映画の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』も『ドリームランド』のようなインディー作品も、規模に関わらず映画製作って本当に大変だけどやってみる価値があるわ!」
＼マーゴット チェックポイント／
「これは少年が男になっていくユージンの物語だとも思う。彼はアリソンにも大きな影響を与えた。アリソンはイノセンスをすでに失っていてユージンもそうなりつつある」
「あの時代のあの場所におけるアリソンの自暴自棄な感情に惹かれたの。ダストボウル（砂嵐）などのせいで財産を失い、ただ生き延びようとしていた人々を身近に感じたわ」
「ユージンとアリソンの関係は悲劇的で複雑だけど、美しいと感じたの。アリソンがユージンを見る目を通して、より深く彼女を知らなければならないと思ったわ」
ドリームランド
アメリカ／2019年／1時間41分
配給：ハピネット
監督：マイルズ・ジョリス＝ペイラフィット
出演：フィン・コール、マーゴット・ロビー
© 2018 DREAMLAND NM,LLC
Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic
