カバー画像:『ドクター・ストレンジ』(2016)より © 2021 Marvel
『ワンダヴィジョン』の展開に触れる部分があります。まだ作品を鑑賞になられていない方はご注意ください。
※印のタイトルは全て原題
7つのキーワード
キーワード1:マルチバース
マルチバースとはパラレルワールド的な概念でこの宇宙には可能性の数だけで様々なバリエーションの世界が存在するというもの。MCUは2022年3月25日劇場公開を目指しその名も『ドクター・ストレンジ・イン・ ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(※)なる作品を準備中。
またディズニープラスで配信予定のMCU初のアニメ『ホワット・イフ…? 』(※)は“もしもヒーローがXXだったら”的な切り口でマルチバースを描きます。この設定を使えば現MCUでは死んでいるアイアンマンも別の世界では生きているという形で再登場させることが出来るのです。
キーワード2:次世代
MCUのフェーズ4&5では10代のヒーローがフィーチャーされていきます。まず『ワンダヴィジョン』でワンダとヴィジョンの間に生まれた双子はスーパーパワーの持ち主でしたね。
今後のMCUドラマ『ホークアイ』(※)では2代目ホークアイとなる少女ビショップ、『ミズ・マーベル』(※)ではキャプテン・マーベルに憧れる超人少女カマラが登場。
アイアンマンの意志を継いだ少女が活躍する『アイアンハート』(※)も製作され、映画『アントマン&ワスプ』の続編ではアントマンの娘がヤング・ヒーローに。そう、ヒーロー間の世代交代が起こるようです。
キーワード3:宇宙
これからのMCUは宇宙系ヒーローが増えそう。元々、宇宙物だった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『キャプテン・マーベル』の続編が作られる一方、1、2作目は地球が舞台だったマイティ・ソーも3作目の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』および現在製作中の『ソー:ラブ・アンド・サンダー』(※)から宇宙で活躍。
『ワンダヴィジョン』には宇宙に目を向けたソードという組織が登場し『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではなんとニック・フューリーがスクラル人と共に地球圏外にいることが示されました。また期待の『エターナルズ』(※)も宇宙神話的作品です。
キーワード4:X-MEN
ディズニーの20世紀スタジオ(旧・20世紀フォックス)買収に伴いX ‒MENの映画化権がマーベル・スタジオに戻り、MCU版X ‒MENを製作することが可能に。
MCUとしてはいきなりX‒MEN映画を作るのではなく、少しずつX‒MENへの布石を各作品に散りばめていくようです。すでに『ワンダヴィジョン』にもその痕跡が?
キーワード5:ファンタスティック・フォー
X‒MEN同様、ファンタスティック・フォーの映画化権をMCU側は手にいれ、ジョン・ワッツ監督でMCU版が作られることが発表されました。
4人の男女が宇宙で特殊な放射線を浴び超人になるというのが基本設定ですが『ワンダヴィジョン』に登場したソードの宇宙ミッションでファンタスティック・フォーが生まれるという可能性も!
キーワード6:女性
フェーズ4は、ドラマは『ワンダヴィジョン』、映画は『ブラック・ウィドウ』と女性ヒーローで幕をあけます。
この後も『ミズ・マーベル』(※) 『シー=ハルク』(※) 『キャプテン・マーベル2』(※)と女性ヒーロー映画が多い。コミックにはA-FORCEという女性ヒーローだけの“女アベンジャーズ”が存在。その映画化への布石かもしれません。
キーワード7:R指定
ライアン・レイノルズ出演でMCU版『デッドプール』の製作が決定。しかもR指定。マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギは今のところデッドプール以外のR指定作品は考えていないと発言しましたが、マハーシャラ・アリ出演で準備中の『ブレイド』(※)もR指定の可能性はあるし、パニッシャーのような過激キャラもMCU入りできる?