カバー画像:『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』より
『ファルコン& ウィンター・ソルジャー』スペシャルインタビュー
主演のアンソニー・マッキー&セバスチャン・スタン、そして監督カリ・スコグランド、脚本マルコム・スペルマン、マーベルスタジオ代表のケヴィン・ファイギが一堂に会したインタビューが到着。製作の裏側や、今後の展開など作品の真髄に迫る内容を語っています。
サムとバッキーの新たな側面
── サムがニューオリンズの出身だったことがわかりますが、彼について何か驚きの発見はありましたか?
アンソニー:
みんなが出したアイデアを知るといつも驚きがあるね。最初に脚本を読んだときは、サムがルイジアナ州の出身だと知って喜びを感じた。あそこは最高の州だから(アンソニーは同州出身)。コミックのサムは、最初ハーレムのハスラーだった。それをスタン・リーが文化の変化に合わせて彼を変えていったんだ。同じように今作のサムも新たな要素があるよ。
── 一方、バッキーは心理カウンセリングを受けているシーンがあります。彼の新しい側面が見られそうですね。
セバスチャン:
今作では、バッキーがアイデンティティを模索する姿が描かれる。彼は自分の過去を受け入れ、自分が置かれた世界について見直してみようとする。それまで持ってきた理想と信念は、今の自分にはもう合わないかもしれない。彼はそういう興味深いところにいるんだ。
演出・脚本のアプローチ
── 監督への質問です。今作はドラマシリーズですが、ファンが映画と同じような満足を得られるように、どのようなアプローチをしましたか?
カリ:
私たちは映画のようにアプローチしたの。マルコムと私は参考のための映画をたくさん観たわ。警察コンビのバディ物とか。それ以外も含めて幅広いところから得たものを、鍋に入れてかきまぜたの。そこから、とても自分たちらしい味が生まれるようにね。
それに、今作は一人の人間としての視点で語る作品で、キャラクターの奥深くに迫るの。例えば、バッキーが心理カウンセリングを受けているシーンなどでも、彼をより近くに感じられるように見せ方を工夫しているの。
── 確かに、今作には警官コンビのバディ物の雰囲気がありますね。どうして今作がそれに適していると思ったのでしょうか?
マルコム:
バディ物が良いと思ったのは、やれることの幅が広いから。『48時間』みたいなものもあれば『ラッシュアワー』のようなコメディもあるし、『リーサル・ウェポン』や『バッドボーイズ』もあるね。それに、作品の中で現代社会につながる問題に触れることもできる。すごく頼もしいストーリーテリングのやり方なんだ。
今後のMCUの展開
── 次のシーズンが作られる可能性はあるのでしょうか?
ケヴィン:
そのためのアイデアはあるよ。『ワンダヴィジョン』でより明確になったと思うけど、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はドラマシリーズと劇場用映画を越境する。
だからドラマのキャラクターはシーズン2に登場するかもしれないし、そうではなくて劇場用映画に出て、さらに次のシーズンにも出るかもしれない。今、ここで、誰がどうなるのかを言うことはできないけどね。
──『ワンダヴィジョン』にも今作にも、トラウマの要素が出てきますね。フェーズ4ではその要素は強まるのでしょうか?
ケヴィン:そうだね。MCUの基本はキャラクターの経験、感情。そこは何よりも大事。彼らは、長年の間にたくさんのトラウマを経験してきた。人々に歓声を送られ、殴り合ったり、空に飛んだりしているから忘れてしまいがちだけど「もし自分がこのキャラクターだったらどうだろうか?」と僕らはいつも考えているんだ。
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