※「ワンダヴィジョン」の詳しい内容に触れている記事です。多くのネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。
第6話“ハロウィーンの不気味な夜に”
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背景の映画館にも作品を読み解くヒントが
ハロウィーンの仮装でヴィジョンたちはコミック版の姿になっています。この町の映画館で上映中なのは『Mr.インクレディブル』『ファミリー・ゲーム/双子の天使』。
両作はディズニー作で“超人家族”“双子”物。ワンダたち家族のことを暗示。エリス通りという道の名が出てきますが、MCUに登場する米大統領の名にちなみます。
第7話“第4の壁を破って”
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なんで「WestView」だった?
劇中CMの精神安定剤の名がNEXUS。これはコミックにおいて次元を超えて行き来する際の重要な設定の名。ダーシーの乗る車のダッシュ・ボードにフラ人形がありますが『エージェント・オブ・シールド』の主人公の一人スカイの車にもありました。本ドラマ舞台ウエストビューの町は“WestView”でワンダのWとヴィジョンのVをふまえています。
第8話“前回までは”
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気づけましたか?今作のスタン・リー
コミックではワンダはスカーレット・ウィッチという名で活躍していますがMCUでワンダが正式にスカーレット・ウィッチと呼ばれたのは本エピソードが初めてです。
劇中登場する車のプレートに"Excelsior"というスタン・リーの言葉が書かれています。なお前回のエピソードではスタン・リーの誕生日にちなんだ122822というプレートも登場。
第9話“シリーズ最終回”
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魔導書ダークホールド実は本作が初登場ではない
映画館で“タンホイザー・ゲート”という映画がかかっていますが『ブレードランナー』にちなみ人造人間ヴィジョンの運命を示唆。
魔導書ダークホールドはマーベル・ドラマ『エージェント・オブ・シールド』『ランナウェイズ』にも登場。最後がドクター・ストレンジっぽいですがワンダは次のドクター・ストレンジ映画に登場です。
まとめ
本作はマーベル節炸裂のラブ・ストーリーでした
まさかのシット・コムから始まり、途中から〝トワイライト・ゾーン〞のよう。終盤はこれぞマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)なアクションという見事な構成。懐かしのTVドラマへのオマージュを配信で楽しむというという〝ひねり〞。エヴァン・ピーターズの起用でファンをざわつかせるなどネタづくりもうまい。
映画ではなく連続ドラマというフォーマットだからこそ実現できた奇抜で斬新なエンタテインメントですが、ここで語られるのは一人の女性の愛と過ちそして覚醒を描いたとてもエモーショナルな人間ドラマ。
スカーレット・ウィッチとして目覚めたワンダは今後のMCUを揺るがすヴィランなのかもしれません。そう思わせるラストです。確かにワンダは許されざる大事件を起こしました。
けれど〝愛する人に、ただもう一度会いたかっただけ〞という彼女の切なすぎる想いを誰が責めることが出来るでしょうか?
マーベルの世界を作り上げた故・スタン・リー氏の言葉に「この世に完璧なヒーローも完璧なヴィランもいない」というのがあります。そう完璧ではないからこそ僕らは彼らに共感します。今回の『ワンダヴィジョン』はまさにマーベル節炸裂のラブ・ストーリーでした。
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