リン監督のココがスゴい! シリーズ4作をプレイバック
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
キャストを一新し、舞台を東京に設定。無鉄砲なドライバーである米国の高校生ショーンが東京に転校し、そこでドリフトを駆使したストリートレースの世界にのめり込んで行く。日本からは千葉真一やブレイク前の北川景子が出演。妻夫木聡や柴田理恵、真木よう子もチラリと顔を見せる。
ラストにはヴィン・ディーゼルが出演し、シリーズに一貫性を持たせた。なお、本作はシリーズの物語を時系列に並べると、4〜6作よりも後の話となる。
斬新ポイント
ドリフト走行をカーアクションに導入。タイヤが横滑りする、カーブでの車の動きがダイナミックにとらえられ、レースシーンは迫力満点!
ワイルド・スピード MAX(2009)
1作目の主人公、ドムとブライアンを再び組ませ、原点回帰を図った意欲作。指名手配されているドムと、FBI捜査官となったブライアンが再会。彼らはいがみ合いながらも手を組み、麻薬密輸組織への潜入捜査にあたる。
前3作の公道レースの要素を抑え、巨悪に挑むというアクションの王道パターンを築き上げた。リン監督は前作に続いてハンを登場させることで、シリーズ各作品の結びつきを図り、それは次作でさらに顕著になる。
斬新ポイント
ドムとブライアンが持ち前のドライビングテクニックを発揮。とりわけ、クライマックスのトンネル内チェイスは目を見張るものがある。
ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
2作目に登場したローマンやテズがシリーズに復帰し、ドムを中心とするファミリーが形成され、連携がアクションに活かされた快作。悪徳実業家が隠し持つ闇金を狙い、ドムと仲間たちが米国外交保安局の追撃をかわしながら奔走を繰り広げる。
ドウェイン・ジョンソンの初参戦により、力技的なアクションが強化され、肉弾バトルの見せ場も増加。前作で死んだと思われていたレティの生存がラストで明かされ、ファンを大いに喜ばせた。
斬新ポイント
クライマックスはリオの市街地でのカーチェイス。巨大金庫を引きずって疾走し、道路や建物を破壊しまくるスペクタクルは圧巻!
ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
タイトル通り、ヨーロッパを主要な舞台に設定して、スケールの大きなアクションを連打。ドムとファミリーは、犯罪歴の帳消しと引き換えに、欧州の国際犯罪組織の壊滅するミッションを請け負う。敵の一員に記憶喪失となっていたレティがいるのがミソで、ドムは彼女の奪還というミッションにも挑むことになる。
母親となったミアに迫る危機や、ハンとジゼルの恋の悲しい終焉、そしてハンの殺害など、物語の面ではドラマチックな要素も多い。
斬新ポイント
ファミリーは天才ドライバーぞろいだが、敵も負けておらず特殊車両で相手をクラッシュさせる。壮絶なバトルは車同士の殴り合いのよう!
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