パニック&ディザスター編
白頭山(ペクトゥサン)大噴火
韓国3大スターが、火山の噴火から半島を守る!!
ミッション1:北朝鮮に潜入せよ!
白頭山の噴火に伴って発生した大地震で、北朝鮮に向かう陸路は断絶されてしまった。そのため、38度線を超えて北朝鮮に潜入する唯一の手段は空からのみ。ところが、上空はPM10が異常な濃度で、大量の火山灰も飛散。視界不良なことはもちろん、作戦部隊を運ぶ輸送機のエンジンも正常に動くかどうかわからない。
そんな状況下、やはり2機のうち1機は墜落し、アルファチームは全員死亡。はたしてデルタチームは無事か!?
ミッション2:北の要員・ジュンピョンに接触!
極秘中の極秘といわれる核兵器の格納庫の場所を知るのは、北で収監されている工作員で、元北朝鮮武力省の要員リ・ジュンピョンしかいない。そのため、作戦部隊はまず彼を救出し、彼の協力をとりつけないとお手上げ状態。
ジュンピョンにはGPSチップが埋め込まれているが、韓国以上に噴火による被害が甚大な北朝鮮内をどう移動するのか。また、部隊は不可侵条約を破っての潜入のため、北側に見つかれば攻撃を受ける危険が……。
ミッション3:隠された核兵器を奪取!
北朝鮮の国宝ともいわれる核兵器は、未曾有の天災っであっても北朝鮮軍が鉄壁を築く秘密の場所。おまけに部隊はミサイルを解体して放射性物質のコアだけを確保し、持参した起爆装置に全部収納しなければならない。
隠し場所は慈江道の工場ということがわかったものの、噴火は断続的に続いており、そもそもたどりつけるかどうかもわからない。そのうえ、北朝鮮軍は実弾、作戦部隊はゴム弾だけで、火薬類の装備がない!?
ミッション4 :地盤を破壊し、噴火を阻止!
朝鮮半島を壊滅させるという第4次噴火を回避するためには、まず白頭山の周囲に無数に掘られている炭鉱から、適切な場所にたどりつくこと。そこでゲットした核を使い、600キロトンの爆発を起こすことによって火山の地盤を破壊し、マグマの圧力を下げる方法しか残っていない。
ところが、坑道は作業員ですら事故にあうほどの複雑な構造で、最適なポイントまでたどりつく安全な経路は不明。その鍵を握るのはジュンピョンなのだが……。
キャスト
北朝鮮工作員 リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)
ご存知ビョンホニー(古い)こと、韓国映画界の至宝イ・ビョンホンが演じたのは、北朝鮮武力省の有力者で工作員のリ・ジュンピョン。北へのスパイ行為のため収監されていた。ただのスパイじゃなくて二重スパイだった、というのがこの役のキモであり、大ベテランのビョンホニーしかできかった理由。
定番の恋愛ドラマからキャリアを築いたものの、映画界ではめちゃ硬派な役どころに定評あり。韓国軍側の兵士を演じた『JSA』が2000年で、それから20年。北側の要人ながら韓国側のスパイでもあった軍人という複雑なキャラクターは、彼しかできなかったはず。
イ・ビョンホン見るならこの作品!
『甘い人生』(2005)
ビョンホニーの代表作は数多くあるものの、おすすめしたいのは『甘い人生』。『JSA』でブレイク後のラブロマンス……かと思いきや、恋したゆえの復讐に命をかける超絶バイオレンス。とくに後半戦の容赦ないアクションの連続に度肝を抜かれるはず。タイトルの甘さからは想像を絶するタフな一作だ。
爆発物処理班大尉 チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)
『チェイサー』(2008)で大ブレイクしてから、はや干支一回りちょい。ハ・ジョンウが今作で演じたのは、白頭山噴火当日に退任予定だった韓国軍爆発物処理班大尉。今日で軍をオサラバ、愛する妻の出産が楽しみで仕方ない、という思いが強く、北への潜入ミッションには今ひとつ乗り気じゃない(そのくせ、いつもかっこいい)。
そのキャラクターにハ・ジョンウらしさがたんまり。イヤイヤだけど、やればできる子、という役がこれほど似合う俳優は彼しかいない。その点でいうと、『テロ、ライブ』(2013)で演じたアナウンサー役が近いかも。
ハ・ジョンウ見るならこの作品!
『神と共に』シリーズ
イ・ビョンホンばりに100の顔を持つ男のハ・ジョンウ。タイプの違う役をサクッとこなしてしまう彼だけに、どの作品を観ても「え、これもハ・ジョンウ?」と思うかも。でも、独断でオシを出すなら『神と共に』の2篇。すこぶる戦闘力高くて、ひそかに情に厚い冥界の弁護士役は、彼の才能を一気観するのに最適。
地質学者 カン・ボンネ(マ・ドンソク)
マブリーの愛称が定着したマ・ドンソクが演じたのは、カン・ボンネ教授。プリンストン大学で白頭山の研究をしており、噴火前から何度も韓国側に警告を出していたことで、噴火を食い止める作戦の陣頭指揮を執る羽目に。
少ないながらも、流暢な英語セリフのシーンがあり、これをこなすにはマブリーしかいない! と思わせる(けど、ここまでガタイのいい大学のセンセイって……ってところはご愛嬌)。なんせマブリー、じつはアメリカ国籍。次回作のMCU最新作『エターナルズ』のギルガメッシュ役で、ハリウッドデビューですものね。
マ・ドンソク見るならこの作品!
「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)
見た目どおりの腕っぷしの強さは、本人が「僕の腕力は、人が死ぬほど」というとおり、キャラも腕力も強めの役が多いマブリー。でも、コメディ要素やエモい要素があるほうがマブリーらしかったりもするので、ここでオシたいのは出世作でマブリーに惚れた人続出の『新感染 ファイナル・エクスプレス』!
白頭山大噴火
2021年8月27日(金)公開
韓国/2019/2時間8分/ツイン
監督:イ・ヘジュン、キム・ビョンソ
出演:イ・ビョンホン、 ハ・ジョンウ、 マ・ドンソク、 チョン・ヘジン、ペ・スジ
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