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呪いはどこまでも続いていく……!
その始まりは2013年に全米公開された『死霊館』だった。ホラー映画としては珍しく1億ドル越えの大ヒットを記録した本作は恐るべき実話を基にクラシックな怪奇現象ものと新世代的なショック演出を兼ね合わせ、ホラーファン以外の観客も巻き込んで人気を呼びシリーズ化。その仕掛け人は『ソウ』シリーズなどで名を知られたジェームズ・ワン。第1作を監督し、その後のシリーズ、スピンオフをすべて製作している。
ウォーレン夫妻とは?
アメリカの心霊研究家夫妻であるエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン。カトリック教会が唯一認めた非聖職者の悪魔研究家であるエド。ロレインは透視能力、霊視能力を持つ。科学的なリサーチで調査を行う夫妻は依頼されたほとんどの案件は科学で証明できると報告。だが時にそれを越える事件に関わり、その名を知られるようになった。
『死霊館』ユニバースの流れはこうなっている!
舞台設定1952年/『死霊館のシスター』(2018)
『エンフィールド事件』に登場した悪魔の修道女、ヴァラクの呪いを描く。現時点でシリーズの最も古い時代を描き『死霊館』『アナベル』シリーズに繋がる元凶にも触れる。最後に修道院に出入りする青年が『死霊館』に出てくる悪魔憑き参考映像の男性とリンクする。
舞台設定1958年/『アナベル死霊人形の誕生』(2017)
アナベル人形を作った夫妻にスポット。夫妻は交通事故で幼い娘を失った過去があり、12年後、孤児院の子供たちを自宅に招いたことから恐るべき事態が。孤児の少女の一人が引き取られた先でのちにその親を殺害するエピローグは『アナベル』第1作の冒頭に重なる。
舞台設定1970年/『アナベル死霊館の人形』(2014)
※実際は1968年
『死霊館』に登場した“呪いの人形”をテーマにしたスピンオフ作。人形の元の持ち主である夫妻の隣家で、養女が両親を殺害。自らアナベルと名乗るこの娘は孤児だったころ人形と関わっていたことが続編で判明する。『ラ・ヨローナ…』に登場するペレズ神父も出演。
舞台設定1971年/『死霊館』(2013)
超常現象研究家ウォーレン夫妻がロードアイランド州で遭遇した事件。一家7人を猛烈なポルターガイスト現象が襲う、夫妻が「これまで調査した中で最も恐ろしい事例」“ペロン一家事件”を基にしている。映画の冒頭で夫婦が手がけた「アナベル事件」が描かれる。
舞台設定1972年/『アナベル 死霊博物館』(2019)
アナベル人形がウォーレン夫妻の自宅の地下室に収められた約1年後(『死霊館』冒頭の直後)を描く。夫妻が留守の間にコレクションルームの呪われた収蔵物に娘ジュディの友人が触れてしまい、怪現象が……本作は19年に亡くなった本物のロレインに捧げられている。
舞台設定1973年/『ラ・ヨローナ~泣く女~』(2019)
元はメキシコ発祥の怪談で、自分の子供を殺してしまった女が自殺を図り、幽霊となって我が子と同じくらいの子供を見つけて水を媒介にしてさらおうとする物語。『アナベル』第1作に登場するペレズ神父が再登場。彼の回想シーンで一瞬アナベルも登場する。
舞台設定1977年/『死霊館 エンフィールド事件』(2016)
史上最長期間続いたポルターガイスト現象として知られる英国ロンドンの事件を基に描く。冒頭でアミティビル事件を描き、そこに“悪魔のシスター”ことヴァラクが登場。一方ロンドンで起きた事件にはスピンオフが予定されている「へそ曲がり男」が関わってくる。
舞台設定1981年/『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021)
『死霊館』シリーズ第3作の物語は80年代に突入。これもウォーレン夫妻が絡んだ実話を基にしており、「悪魔に憑依された時点で行った殺人は無罪」と異例の主張をした史上初の裁判を描く。例のコレクションルームも登場するなどシリーズならではの見せ場も満載。
今後さらに『死霊館のシスター』続編や『The Crooked Man(へそ曲がりの男)』が準備中
いずれもデジタル配信中
ブルーレイ 2,619円(税込)/ DVD 1,572円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント