ジェームズ・ボンド/ダニエル・クレイグ
MI6を引退してジャマイカで暮らしていたが、旧友からの依頼で引き受けた仕事が思わぬミッションに。かつて愛したスワンとの再会にも隠された秘密が明かされる!
インタビュー/ダニエル・クレイグ
これまで4回演じてきて、ついにこの第5作が最後のジェームズ・ボンド役といわれているダニエル・クレイグ。初めてボンドを演じた時、まだ30代だった彼もいまや53歳。精悍だったボンドに渋味も加わって、最初は上司Mをハラハラさせる新人だった彼は、本作では引退生活を送っているところからスタートする。
「引退といっても生来じっとしていられないのがボンドだからね。いろいろ動き回って現役の感覚は鈍らないようにしているんだ。彼の前に突然、親友のフィリックス・ライターが現われ、ある仕事を依頼してくる。そこでボンドはジャマイカからキューバへ向かう。その後のことはまあ、映画を見てほしいんだが、『007』シリーズといえば現実の世界を反映するものだろう。
今回ラシャーナ・リンチ演じるノーミという女性キャラが初めて登場する。#MeToo運動には多くの課題があるし、そのことについてボンド映画の中で解決することはできないが、彼女を映画に登場させボンドに挑ませるのは良いアイデアだと思った。
さらにアナ・デ・アルマス、ナオミ・ハリスといった女性陣が力強い役割を演じてくれる。悪役もラミ・マレックが演じてくれることになって幸運だった。撮影中にケガをしてしまったことは不運だったが、そのおかげでいくつかのシーンを検討しなおして、しっかりしたシーンを再撮影できたことは逆に良かったのではと思っているよ」
ノーミ/ラシャーナ・リンチ
ボンドが引退した後、MI6のメンバーとなった有能な女性エージェント。初対面となったボンドに対してはなぜか挑発的な態度を見せるが……
インタビュー/ラシャーナ・リンチ
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で初登場となるノーミを演じるのは『キャプテン・マーベル』(2019)などに出演していたラシャーナ・リンチ。ノーミはボンドが引退した後、MI6に入ったダブルオー・エージェントで、今回重要な役割を担うという。
「役に選ばれた時は最高の気分だったわ。特にお祝いもせず、すぐにも撮影に入れる状態で、頭に浮かんだのは「いつからトレーニングを始められる?一日中現場にいられる?」ということ。ノーミは規則を守る人間で、上司Mにも信頼されているわ。学校だと「先生のお気に入りの生徒」って感じ。自分の知らない技術があれば、完全に習得するまで裏で練習して、身に付いたら前から知っていたような顔をする人。ユーモアのセンスがあって、気まずい雰囲気の中でも堂々としていて、いろんな意味で強いの。
まさに現代女性の象徴で、意欲的で自分の意見をしっかり持っているのよ。そんな彼女を演じた私はこの映画で数年後に起こりうる、恐ろしくも美しい現実の世界に身を置いていた。本作をファンタジーだとか、非現実的な話だと思ったりしたことは一度もないわ。ノーミだけでなく、今回登場する他の女性たちも誰もがリアルで、現実の世界で活躍しているように思えたの。女性の秘密諜報員を演じることで、その役割に影響を与えることができて光栄だった」
サフィン/ラミ・マレック
ボンドの前に現れた恐るべき敵。顔に大きな傷を負い、能面のようなマスクでそれを隠している。彼によってボンドはかつてない危機に見舞われることに。
インタビュー/ラミ・マレック
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した直後に本作への参加が発表されたラミ・マレック。噂では彼が演じるサフィンは『007』シリーズの中でもかなり冷酷で手ごわい悪役ということだ。
「僕が演じるサフィンは従来のどんなタイプの悪役にも当てはまらない人物で、ものすごく注意深くて、人を操る能力に長けた殺人者だ。真の非道とは何か、何が残虐な行為を正当化するのかをキャリー(ジョージ・フクナガ監督)ととことん話し合ったよ。僕自身多くの人々と同様、ボンド映画で育ったから出演できて本当に光栄に思っている。
初めて共演するダニエル(クレイグ)はとにかく寛容で親切で、細部にまで気を配ってくれた。おかげで撮影はすごく楽しかったよ。こんな超大作映画に出たことで、『MR. ROBOT /ミスター・ロボット』(ラミ主演のテレビ・シリーズ)のような素晴らしいドラマと比較してどうかと聞かれることもある。
もちろん、『MR.ROBOT』はボンド映画のような超大作とは全く違う作品だけど、あのドラマのストーリーやビジュアルにおける複雑さ、エピソードによってはスケール感も、僕にとっては映画作品のように感じているんだ。映画の撮影を終えてすごく残念だったのは、クランクアップするとすぐにあんな大セットを解体してしまうこと。本当にショックだった!」
M/レイフ・ファインズ
イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長。心配の種ボンドの引退後もその座を守ってきたが、再びボンドが現われ、複雑な状況に?
Q/ベン・ウィショー
MI6の研究開発Q課メンバー。数々の新しい武器・装置を発明、開発するが、すぐにボンドに壊されてしまうのであきれている。
イヴ・マネーペニー/ナオミ・ハリス
MI6でMの秘書を務めているボンドの元同僚。常にボンドを気にかけミッションをサポートしてきたが、今回は……?
ビル・タナー/ロリー・キニア
MI6の幕僚主任。あまり目立たないが『慰めの報酬』以来、常にMの脇で仕事に邁進してきた。今回の役目は果たして?
マドレーヌ・スワン/レア・セドゥ
前作『スペクター』でボンドが愛した女性だが、その後二人は別れていた様子。しかし再会を果たした彼女には何か隠していたことが?
パロマ/アナ・デ・アルマス
前作『スペクター』でボンドが愛したフィリックスに仕事を依頼されたボンドがキューバで出会うCIAエージェント。駆け出しというが、かなりのやり手?ていた様子。しかし再会を果たした彼女には何か隠していたことが?
フィリックス・ライター/ジェフリー・ライト
『カジノ・ロワイヤル』などにも登場したボンドの旧友でCIAエージェント。今回は引退しているボンドにある仕事を依頼してくる。
ブロフェルド/クリストフ・ヴァルツ
前作『スペクター』で登場したボンドの敵。悪の組織スペクターの首領で本名フランツ・オーベルハウザー。少年期のボンドと確執が。
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