SCREEN6月号で応募した『今まで見た中で一番怖かった映画は?』のアンケートにたくさんのお答えをいただきました。ここでその結果を発表!読者が選んだ最も怖い映画10作はホラー、サスペンス、スリラーなど往年の名作から最近の大ヒット作まで、必見作がそろいました。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

5位『THE JUON/呪怨』シリーズ

画像: 5位『THE JUON/呪怨』シリーズ

4位『ザ・リング』シリーズ

画像: 4位『ザ・リング』シリーズ

3位『シャイニング』(1980)

画像: 3位『シャイニング』(1980)

2位『IT/イット』シリーズ

1位『エクソシスト』(1973)

画像: 1位『エクソシスト』(1973)

コラム

様々な世代の読者による投票で1位になったのは1973年の名作『エクソシスト』だった。日本初公開時、それまでほとんど知られていなかったオカルトという言葉が社会的なブームになるほどの大ヒットを記録し、一人の少女に取りついた悪魔を祓うために、神父たちが命を懸けた戦いに挑む。少女の体を弄ぶような悪魔のえげつない所業に全米では失神する観客も出たというほど。現代のホラー映画の礎となる恐怖演出を生み出したともいえるウィリアム・フリードキン監督の傑作。

2位は若い観客を中心に大ヒットした記憶も新しい『IT /イット』シリーズ。ホラー小説の大家、スティーヴン・キングの原作を映画化し、怖いだけでなく青春映画としても味わい深い2部作に。少年少女たちの命を執拗に狙う不気味なピエロ姿のペニーワイズが怖すぎると、やはり若い世代の支持を集めた。3位もキング原作の『シャイニング』。名匠スタンリー・キューブリックが、ホテルに潜む悪霊に魅入られた男が狂気へ暴走していく様を描き、いまも幅広い世代からこれぞ最も怖い映画! とリスペクトされている。

4位と5位は日本発祥の恐怖譚。鈴木光司原作の小説を映画化した『リング』がハリウッドでも『ザ・リング』として映画化され、世界的ヒットに。テレビの画面から貞子が抜け出してくる恐怖演出は、米国版でも引き継がれ、アイコン的なシーンとなった。もう一方の清水崇監督の『呪怨』もハリウッド・リメイク『THE JUON /呪怨』によって世界中が震え上がるショックを与えた。

6位はホラー的な怖いシーンも盛り込んだ韓国発のアカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』。格差社会問題を皮肉をこめて描きながら人間そのものの怖さを暴いていくポン・ジュノ監督の視点が話題に。7、8位は1970年代の名作がランクイン。76年の『オーメン』は悪魔の子ダミアンの誕生と成長をめぐって、その秘密を知った人々が首を切られたり、串刺しになったり、残忍な最期を迎える。次いで75年の『ジョーズ』は若き日のスティーヴン・スピルバーグ監督のショック演出が光るパニック編。巨大な人食い鮫がいつ襲ってくるか観客はハラハラし通し!

9位は衝撃のラストが鮮烈なM・ナイト・シャマランの『シックス・センス』、10位は気鋭のアリ・アスタ―が独自のホラー演出で見る者の気分をざわざわさせた『へレディタリー/継承』。現代の恐怖映画をけん引する二人の名前が並んだところが興味深い。

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