SCREEN8月号で募集した「あなたの好きなミュージカル映画」のランキングを発表! 名作が並ぶ1位から10位は、納得の結果に!? 劇中の楽曲と、読者の皆さんから寄せられたコメントも併せてご紹介します。(文・東端哲也/デジタル編集・スクリーン編集部)

読者選出 No.10 『キャッツ』(2019)

愛されミュージカルをまさかの映画化!

画像: 愛されミュージカルをまさかの映画化!

監督:トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ
© 2019 Universal City Studios Productions LLLP and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.
U-NEXTにて配信中

複雑なストーリーはなく、奇抜なメイクと衣装、猫の目から見た都会のゴミ置場のような舞台美術が目を惹き、子供でも楽しめるのがこのロイド・ウェバー作品の魅力。世間では賛否が分かれたフーパー監督による映画版が支持されているのも、1983年の日本初演以来、各地で断続的に上演が続く劇団四季版が愛されているからこそ。

注目ナンバー:“Memory”

やはりこの曲しかない。みんなに疎まれている落ちぶれた娼婦猫のグリザベラが在りし日を懐かしむ感動的なナンバー。劇中では歌姫ジェニファー・ハドソンが最初は泣きじゃくりながら、最後はソウルフルに歌い上げる。

猫が妙にリアルで少し気味が悪いなと思っていましたが、歌・演技が最高だった。(20代・女性)

読者選出 No.9 『ムーラン・ルージュ』(2001)

踊り子と作家の悲恋をヒット曲で綴った人気作

画像: 踊り子と作家の悲恋をヒット曲で綴った人気作

監督:バズ・ラーマン
出演:ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマン
Photo by FilmPublicityArchive/United Archives via Getty Images
ディズニープラス「スター」で配信中

こちらもカンヌ映画祭でオープニングを飾った、鬼才バズ・ラーマン監督による映画オリジナルのミュージカル。19世紀末パリのキャバレー「ムーラン・ルージュ」を舞台とした、踊り子と若き作家のラヴ・ストーリーが目まぐるしい映像と、ビートルズやエルトン・ジョン、マドンナなどのヒット曲に乗せて綴られるのがユニーク。

注目ナンバー:“Lady Marmalade”

ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの歌唱も素敵だが、サントラ盤のために制作され、クリスティーナ・アギレラやピンクらがカヴァーしたこのパティ・ラベル往年の名曲は全米シングルチャートでNo.1に輝いた。

エルトン・ジョンのYour songを歌うユアンの声が尊い!(20代・女性)

読者選出 No.8『メリー・ポピンズ』(1964)

誰もが一度は夢中になったファンタジー

画像: 誰もが一度は夢中になったファンタジー

監督:ロバート・スティーヴンソン (実写)、ハミルトン・S・ラスク( アニメ)
出演:ジュリー・アンドリュース
© 2021 Disney
ディズニープラスで配信中

『グレイテスト・ショーマン』(2017)や『ラ・ラ・ランド』(2016)と同様に舞台版が先ではなく、P・L・トラヴァースの児童文学を原作としたこちらのディズニー映画がオリジナル。ジュリー・アンドリュースはこの長編映画デビュー作でいきなり第37回アカデミー賞の主演女優賞を獲得した。54年ぶりに続編映画が公開されたのも記憶に新しい。

注目ナンバー:“Feed the Birds”

同アカデミー賞で歌曲賞をとった“Chim Chim Cher-ee“やディック・ヴァン・ダイクの芸達者ぶりが発揮される”Supercalifragilisticexpialidocious“も有名だが、“2ペンスを鳩に”の邦題が付いたこの曲も超感動もの。

ファンタジー要素も強いのですが、歌がとにかく楽しい。(40代・女性)

読者選出 No.7『マンマ・ミーア!』(2008)

ABBAの楽曲とエーゲ海に楽しさMAX!

画像: ABBAの楽曲とエーゲ海に楽しさMAX!

監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン
© 2008 Universal Studios - All Rights Reserved
U-NEXTにて配信中
※「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」はレンタルです

オリジナル曲ではなく、70年代から世界中で愛されているABBAのヒット曲だけで構成された、いわゆる“ジュークボックス・ミュージカル”の大人気作(1999年ロンドン初演)を10年待たずに映画化。ホテルのオーナーであるドナと娘のソフィが暮らすエーゲ海の島の美しさが、スクリーンいっぱいに広がる醍醐味を堪能できる。

注目ナンバー:“Dancing Queen”

メリル・ストリープの独壇場たる表題曲も素晴らしいが、ホテルを飛び出した母親の親友3人組に先導されて、島中の女性たちが海にくり出し「リズムに乗って、最高の時を楽しむのよ!」とこの曲を歌い踊る場面が最高。

パパ候補の3人の歌声。メイキングで3人とも歌が苦手と言っていたけど素敵でした。(20代・女性)

読者選出 No.6『オペラ座の怪人』(2004)

切なくも美しい愛の物語

監督:ジョエル・シュマッカー
出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム
©2004 Scion Fims Phantom Production Partnership

1980年代からロンドン発の大ヒット作を連発し、ブロードウェイを始め世界中の劇場を席巻している作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーがその代表作を自らプロデュースして映画化。オペラ座の地下深くに棲むファントム(怪人)と、彼に魅入られた新人歌手クリスティーヌの悲哀を甘美で劇的な音楽はそのままに大スペクタクルで描いた。スコットランド生まれのジェラルド・バトラーはこの怪人役で一気にスター俳優としてブレイク。

注目ナンバー:“The Music of the Night”

画像: 注目ナンバー:“The Music of the Night”

荘厳なオルガンの調べが鳴り響くあまりにも有名な「序曲」と同じ旋律であり、劇中ではクリスティーヌがオペラ座の地下深くにあるファントムの隠れ家に向かう場面で歌われるテーマ曲も必聴だが、彼女を自分の懐に招き入れた怪人が「私の音楽の力に身を委ねよ」と優しく、そして崇高な歌唱で魅了するこのセレナーデも美しい。

シェラルド・バトラー主演の映画もブロードウェイミュージカルも、劇団四季のミュージカルもすべて大好き。アンドリュー・ロイド・ウィーバーの作品でダントツで好き。(40代・女性)

ジェラルド・バトラーが歌う芝居ができることに驚いた。(30代・女性)

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