アメコミライター杉山すぴ豊が徹底予想!
どうなる?『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
妄想が膨らむ『ノー・ウェイ・ホーム』。本誌でおなじみ杉山すぴ豊さんはどう見ているのか? 鑑賞前に予想してもらいました!
予想1:歴代ヴィラン登場だけで終わるはずがない!
まずMCU作品は予告等で予想を立てたとしても、こちらの想像のはるか上をいく驚愕展開を見せてくれます。特に今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は監督のジョン・ワッツ曰く、スパイダーマンにとっての『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)並みの凄さだそうですし、トム・ホランドも予告編で見せていることは〝氷山の一角〞と言っています。〝ドクター・ストレンジの魔法でマルチバースを超えて歴代スパイダーマンのヴィランたちが登場〞というストーリーは見えているのですが、もっと裏があるのかもしれません。
例えば全部ミステリオの作ったイリュージョンだったというオチかもしれないし、また、いくらなんでもドクター・ストレンジがこんな失敗する?という気もするので、このドクター・ストレンジが本物かどうかも怪しい。疑い出せばキリがない。
予想2:ネッドがヴィランになる⁉ 弁護士ヒーローの登場にも期待
実際『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では恋するリズの父親がヴィランのバルチャー、『ファー・フロム・ホーム』では味方と思っていたミステリオがヴィラン、さらにニック・フューリーまでがスクラル人が化けていたというサプライズがありました。本作『ノー・ウェイ・ホーム』でも油断ができません(笑)。
そうした中、僕の興味は2つあります。一つは噂されているチャーリー・コックス演じるデアデビルの登場です。ご存じのようにチャーリー・コックスはネットフリックス×マーベルのドラマ『デアデビル』で、主人公のデアデビルとその正体である盲目の弁護士マット・マードックを演じています。このネットフリック版はMCUとゆるく繋がっていましたが本格的な合流はまだです。アニメ等では犯罪者のレッテルを貼られたピーターの弁護士をマットが引き受けるというエピソードがありました。というわけでいまピーターが置かれている状況はMCUにチャーリー・コックス版マット・マードック/デアデビルを登場させるいい機会です。
もう一つはネッドの闇落ち。原作コミックではネッドはホブゴブリンというグリーン・ゴブリン系のヴィランとなります。今回の映画でネッドがまさかヴィランになる?と本当に妄想がつきないですが、僕が今度の『ノー・ウェイ・ホーム』でいいな、と思っているのは初めてピーターが〝スパイダーマンのヴィラン〞と戦うことです。
予想3:『ヴェノム』『モービウス』とどう繋がるかも楽しみ!
というのもトム・ホランド版前2作にもコミックで有名なスパイダーマンのヴィラン、バルチャーとミステリオが出てきましたが、MCU版では本来はアイアンマンことトニーに因縁のある敵としてアレンジされていました。つまりピーターはトニーの後始末をしていたわけです。
しかし今回のヴィランたちは(いまのところ)トニー由来の敵ではない。しかも各マルチバースでスパイダーマンと戦ってきた者たちです。ようやく3作目になってスパイダーマンが、スパイダーマンの敵と戦うわけですね。敵と言えば『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観た方ならもうお分かりですよね。あの展開が本作でどうなるのか?さらに本作の後に公開が控えるSSUの『モービウス』とつながるのか?そこも楽しみです。とにかく映画が公開されたら事前予想とどれだけあっていたか(違っていたか)の答え合わせをするのが楽しみです。GO! S PIDEY! GO!
大ヒット公開中!
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ
配給:ソニー・ピクチャーズ
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