イントロダクション
世界的な大ブームを巻き起こした1984年製作のコメディ映画『ゴーストバスターズ』、その1989年の続編『ゴーストバスターズ2』直結のシリーズ最新作が登場。今回は、初代ゴーストバスターズの一員の孫娘、12歳のフィービーがゴーストたちから世界を救う! しかも、監督は第1作、第2作を監督したアイヴァン・ライトマンの息子、『JUNO/ジュノ』(2007)『マイレージ、マイライフ』(2009)の監督ジェイソン・ライトマン。6歳の時に第1作の撮影現場にいて、後に父の仕事を引継いだ彼が、このシリーズに“親と子の物語”という新たな息吹を吹き込んで、また別の物語を描き出す。
もちろん、このシリーズの魅力は変わらず、アウトサイダーがヒーローになるという物語や、ゴースト退治の楽しさは同じ。さらに、シリーズのファンなら感涙の仕掛けもたっぷり。細かいところでは、第1作の研究室のドアに掛けてあったホテルカードや、第2作でスライムの実験に使ったトースターが画面にチラッと映るなど、ファンをニヤリとさせる小ネタが続々。旧作出演者のカメオ出演も見逃せない。そして最後には、ビッグなサプライズと胸が熱くなる感動が待っている。
最新作の見どころをチェック!
1.新たなバスターズは10代!
これまでのバスターズはみな大人だが、今回は12歳のフィービーとその友人の少年少女たち。彼らがさまざまな体験をしていく成長ドラマにもなっている。また、子供たちと母親、母親とその父親という、2世代の親子の感動のドラマも展開。子供たちの揺れ動く心理を、演技力の評価も高い2000年代生まれの人気俳優2人、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレースと、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』ではハロウィンにゴーストバスターズのコスプレをしていたフィン・ヴォルフハルトが見事に演じきる。
2.懐かしのガジェットがパワーアップ!
『ゴーストバスターズ』といえば、魅力的なガジェットがマスト。今回は第1作でお馴染みのアイテムの数々が、ちょっとだけ改良されて登場するのも楽しい。まず、バスターズがリュックのように背負っている奇妙なデザインのメカ"プロトンパック"は、ライティング・システムにグレードアップあり。バスターズの愛車ECTO-1は、椅子が側面から飛び出す仕掛けが判明、そのシートにはプロトンパックが内蔵されている。ゴーストを閉じ込める"ゴースト・トラップ"は、自走するバージョンも。改良点の芸の細かさにも注目だ。
3.今度のゴーストもキュートで個性的
このシリーズのゴーストは、キュートでちょっとマヌケなルックスが必須条件。今回はこの条件をきっちりクリアして、愛らしいゴーストが続々。その筆頭は、第1作のマシュマロマンが、超小型になって大量増殖したミニマシュマロマン。よく見るとかなり残酷なこともしてたりするけど、見た目は超キュート。
また、食いしん坊のゴースト、マンチャーの表情は、第1作のジョン・ベルーシ似のゴースト、スライマーを思い出させたりする。テラードッグなど、お馴染みのクリーチャーたちの再登場も見逃せない。
登場人物紹介
フィービー(マッケナ・グレイス)
知能指数が高く、クラスでは浮いている12歳。科学ジョークが得意だが、ハズし気味。
トレヴァー(フィン・ヴォルフハルト)
フィービーの兄。スマホの電波が不調な田舎生活に不満だがラッキーに出会って恋をする。
ラッキー(セレステ・オコナー)
※画像左
保安官の娘で、冒険が大好き。ファミレスでバイト中で、トレヴァーも同じバイトに応募。
ポッドキャスト(ローガン・キム)
※画像左から3番目
フィービーのスクール仲間。陰謀論や未確認生物についてポッドキャストをするのが趣味。
グルーバーソン(ポール・ラッド)
※画像左
サマースクールの教師。生徒のフィービーたちと親しくなり、キャリーに好意を抱く。
キャリー(キャリー・クーン)
※画像右
フィービーたちのシングルマザー。前向きな性格で、新たな生活にむけて奮闘中。
ゴーストバスターズ/アフターライフ
2022年2月4日(金)公開
アメリカ/2021/ソニー・ピクチャーズ
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:マッケナ・グレース、ポール・ラッド、フィン・ヴォルフハルト、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナー
家賃を払えずシカゴのアパートを追い出されたシングルマザーのキャリーと12歳のフィービー、15歳のトレヴァーは、一家と疎遠のまま死去した祖父が住んでいたオクラホマの田舎の古い屋敷に引っ越すことに。フィービーはその屋敷の地下室で奇妙な機械を発見、祖父がゴーストバスターズの一員だったことを知る。そして、この町で30年間も続いている原因不明の地震は、祖父の死と関係があるのかもしれないと調べ始めるが──。