主演 トム・ホランド インタビュー
“これまで映画で描かれてきたシーンの限界を遥かに押し広げていると思うよ”
トム・ホランド プロフィール
MCU のピーター・パーカー/スパイダーマン役で知られ、最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は歴代6位の世界興収(2月上旬時点)を記録するなど空前のヒットに。次回作として往年のミュージカルスター、フレッド・アステアの伝記映画に主演予定。1996年6月1日、イギリス・ロンドン生まれ。
── 本作の基になったゲームのことはいつ頃知ったのですか?
『スパイダーマン:ホームカミング』を撮影していたときだよ。ソニーとの仕事で嬉しかったことの一つが、どのトレーラーにも最新型のPlayStationがあったことなんだ。そのとき用意されていたゲームの一つが「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」(シリーズ5作目)だったから、撮影の合間に親友のハリソン(・オスターフィールド)と一緒にプレイしていたんだ。このゲームがすごく気に入ったので、順序は逆になったけど、過去作も買ってキャッチアップしたんだ。
── このようなアドベンチャー映画がもともとお好きだったようですね。
子供の頃、『インディ・ジョーンズ』、『ナショナル・トレジャー』、『ジュラシック・パーク』といったアドベンチャー映画にとても興奮したよ。だからこのようなキャラクターに命を吹き込み、どんなアクションができるのかを考える機会を得られたことはとても楽しかった。より現実に即したものでなければならないからね。スパイダーマン映画を作っているときには、可能性は無限だ。スパイダーマンはどんなことだってできる。でもネイサン・ドレイクは生身の人間だ。それを踏まえてアクション・シーンをデザインするのは、とても刺激的で楽しかった。この映画を観た人は、僕らが成し遂げたことに圧倒されると思うよ。
── マーク・ウォールバーグとの共演はいかがでしたか?
ハリウッドでは僕は芽を出した状態の若造で、マークは第一人者だ。僕が生まれる前からこの仕事をしているんだからね。マークはいろいろなコツを教えてくれたし、彼のおかげで、僕も自分のベストを尽くしたい、自分ができることを見てもらいたいと思えた。それぞれのキャラクターに息を吹き込む中で、マークと僕、そしてネイトとサリーの間のシナジー(相乗効果)が生まれていくのが嬉しかった。
── ご自身で実際に多くのスタントもこなしたそうですね。
スタントの多くは実際に行われたものだよ。飛行機の後部から箱に乗って飛び出すシーンは、4〜5週間かけてほぼ毎日撮影した。時には地上30メートルの空中で回転する箱にしがみついて、投げ出されるまでとにかくぶら下がっていた。投げ出された後は、ワイヤーにキャッチされて、本当に怖かったんだ。でもそのレベルの恐怖は、シーンに真実味を与えると思う。これらのシーンは、これまで映画で描かれてきたシーンの限界を遥かに押し広げていると思うよ。そしてゲームの中の素晴らしいアクション・シーンに敬意を表していると思う。
── 劇中で見せている肉体美から今回も相当なトレーニングを積んだことが伝わってきました。
マークの隣に立ったときに、彼の身体がすごく大きいって気づいたんだ。自分ももっと筋肉をつけないと、まるで彼の甥っ子みたいに見えちゃうなと思って、必死にトレーニングしてできるだけたくさん食べるようにした。マークから『おお、かなり大きくなったな。よくやった』と言われたときはすごく嬉しかったよ。
アンチャーテッド
公開中
アメリカ/2022/1時間56分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、アントニオ・バンデラス、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル