コロナ禍が続いた2021年、それでもたくさんの映画が日本公開され、徐々にファンも映画館に戻ってきました。そんな中、恒例のSCREEN映画大賞が今年も開催。今回もたくさんのご応募をありがとうございました。作品部門に続き、男優部門を発表します。人気アクターたちの壮観の顔ぶれをご覧ください。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

第3位 ティモシー・シャラメ 282ポイント

画像: 第3位 ティモシー・シャラメ 282ポイント

初めての超大作主演を務めた『DUNE/デューン 砂の惑星』がいよいよ公開され人気も世界的なものになったティモシーが昨年と同じ3位という好位置をキープ。不思議なパワーを持つ王子という役柄はまさにはまり役で続編も楽しみ! もう一つ『ドント・ルック・アップ』では一転、等身大の青年を演じてオールスター共演の中、新鮮な魅力を発揮した。

『DUNE/デューン 砂の惑星』のポール役がかっこよくて、繊細で、ティモシーでなければできないと感心した(長野・女性14)

時間を追うごとに少年から一人の大人へと成長していく過程に驚かされました!本当にすごい役者!(東京・女性58)

第2位 トム・ホランド 324ポイント

画像: 第2位 トム・ホランド 324ポイント

2021年は『カオス・ウォーキング』で新たな一面を見せてくれたトムホ。でも今回のこの上位ランクインは2022年早々に日本上陸した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で稼いだポイントがほとんどかも? この勢いに乗って2月にはお宝さがし最新アドベンチャー『アンチャーテッド』も早々に公開され、次回はいよいよトップに上り詰める?

普段の子犬のような表情と迫真の演技の時のギャップが最高!(大阪・女性26)

プライベートでもゼンデイヤとの交際ぶりがとっても微笑ましくて、彼の性格の良さがにじみ出てくる(東京・女性19)

第1位 ダニエル・クレイグ 351ポイント

画像: 第1位 ダニエル・クレイグ 351ポイント

最初は007に見えなかったけど、今では誰より“ミスター007”だと思います(静岡・女性26)

クレイグのボンドが見られないのが残念で淋しい。今後どう活躍するのか楽しみ(京都・男性79)

007役、長い間ありがとうございました。本当にお疲れ様でした(大阪・女性49)

最後のジェームズ・ボンドを演じきったクレイグ。アクションも演技も素晴らしく、憧れます(埼玉・男性49)

ジェームズ・ボンド役
有終の美を飾る初の王座奪取!

ついにダニエル・クレイグが初の王座に! 新型コロナウイルス感染の影響で公開が何度も延期となっていた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)がようやく陽の目を見て、クレイグ版ジェームズ・ボンド・シリーズの最終形を見せてくれたことがなんといってもナンバーワン奪取の大きな要因。

もう彼のボンドは見られないと思うと、ここで一票を投じたいファンの心理が集結したのだろう。最初に彼がボンド役に選ばれたときの不評ぶりを思い返すと、全く逆の反応で終幕を迎えたことにあらためて感慨深いものを覚えてしまう。

画像: 『007/カジノ・ロワイヤル』

『007/カジノ・ロワイヤル』

シリーズ第1作『カジノ・ロワイヤル』(2006)で六代目のボンドに選ばれる前、クレイグと言えば、『トゥームレイダー』(2001)のアンジェリーナ・ジョリーのライバル役、『ロード・トゥ・パーディション』(2002)のポール・ニューマンのひねた息子役などあまり好感の持てる役がなく、マシュー・ヴォーン監督の『レイヤー・ケーキ』(2004)でようやく印象に残る役を演じたくらいで、正直なところ決定打に欠ける俳優だった。しかもボンドには“ありえない”と言われた金髪で、クレイグ=ボンドの行く先は暗雲が立ち込めているかのようだった。

しかし実際『カジノ・ロワイヤル』で彼が見せた新たなボンド像は鮮烈で、従来のボンドにはない野性味があり、アクションも体を張った危険なものばかり。あっという間に否定派を肯定派に鞍替えさせたのだ。

画像: 『007/慰めの報酬』

『007/慰めの報酬』

画像: 『007/スペクター』

『007/スペクター』

クレイグ自身もこの役を演じる前に自分がボンドをやってもいいのだろうかという葛藤があったらしい。だが『ミュンヘン』(2005)で一緒に仕事をしたスティーヴン・スピルバーグに脚本を読んでもらい、「きみはこれをやるべきだ」を肩を押されたというエピソードも。かくして『カジノ・ロワイヤル』は大ヒット。本作の直後から話が始まる第2弾『慰めの報酬』(2008)、ボンド誕生の地まで登場する『スカイフォール』(2012)、宿敵ブロフェルドとの意外な因果関係を描く『スペクター』(2015)と、アクションだけでなくジェームズ・ボンドという人物像を掘り下げる新たな側面も見せ「007」シリーズを奥深いものにしてきたクレイグの集大成が『ノー・タイム・トゥ・ダイ』だった。

画像: 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

『007』以外にも多くの役柄を演じ、名探偵がもう一つの当たり役?

その間にも『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007)『カウボーイ&エイリアン』(2011)『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)など大作映画や、現在の夫人であるレイチェル・ワイズと共演したスリラー『ドリームハウス』(2011)、スティーヴン・ソダーバーグ監督と組んだ犯罪編『ローガン・ラッキー』(2017)など小品でも有意義な作品の数々に出演してきたクレイグ。

中でもユーモアも交えた殺人ミステリー『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)で演じた探偵ブノワ・ブラン役は大層お気に入りのようで、次回作はこの映画の続編となり、今年Netflixで配信される予定だ。ボンドという大きな荷物を下ろし、今度はどんなタイプの役柄で新たなキャラクターを生み出していくか大いに期待したい。

画像5: 第71回SCREEN映画大賞! 〜男優部門大発表〜 No.1に輝いたのは初受賞!! のベテラン俳優【読者コメント付き】
画像6: 第71回SCREEN映画大賞! 〜男優部門大発表〜 No.1に輝いたのは初受賞!! のベテラン俳優【読者コメント付き】
画像7: 第71回SCREEN映画大賞! 〜男優部門大発表〜 No.1に輝いたのは初受賞!! のベテラン俳優【読者コメント付き】
画像8: 第71回SCREEN映画大賞! 〜男優部門大発表〜 No.1に輝いたのは初受賞!! のベテラン俳優【読者コメント付き】

各作品価格:2,619円(税込)/発売中
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

CASINO ROYALE©2006 Danjaq, LLC and United Artists Corporation.007 Gun Logo and related James Bond Trademarks©1962-2012 Danjaq, LLC and United Artists Corporation. CASINO ROYALE, 007 and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC.All Rights Reserved.
QUANTUM OF SOLACE © 2008 Danjaq, LLC. United Artists Corporation and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved. SKYFALL©2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc.SKYFALL, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks©1962-2013 Danjaq, LLC and United Artists Corporation.SKYFALL, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC. All Rights Reserved.
SPECTRE©2015 Danjaq, LLC, Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Columbia Pictures Industries, Inc.SPECTRE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks©1962-2016 Danjaq, LLC and United Artists Corporation.SPECTRE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC. All Rights Reserved.
NO TIME TO DIE © 2021 Danjaq & MGM. NO TIME TO DIE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. Package Design © 2021 MGM. All Rights Reserved.

Photo by Jeff Spicer/Getty Images for EON Productions, Metro-Goldwyn-Mayer Studios, and Universal Pictures

その他の部門はこちら!

This article is a sponsored article by
''.