ファンタビ豪華キャストが明かす最新作の舞台裏とは？／貴重なメイキングショットも解禁（前編）【月刊ファンタビ予言者新聞】

“ ニュートとジェイコブの関係はエディと僕の関係に似ているんだ ”
ダン・フォグラー（ジェイコブ役）

── 今回もジェイコブは冒険に巻き込まれていきますが、前作の出来事に相当ショックを受けている様子ですね。

最愛のクイニーと別れてから、ジェイコブは変わってしまったんだ。失ったものはあまりにも大きい。クイニーだけでなく、パン作りに対する興味までなくしてしまったからね。ジェイコブに残されたものはウィットとハートくらいだ。

でも彼にはすごく勇敢なところもある。いつだったかホグワーツの寮の組み分けについてみんなで話していたとき、『ジェイコブは料理や菓子作りが好きだからハッフルパフだよね？（※）』とJ・K・ローリングに確認したんだ。そうしたら『とんでもない。ジェイコブは元軍人だからグリフィンドールよ』と言われて目からウロコが落ちたよ。ジェイコブが自分自身をどう見ているのか分かった気がしたし、役作りのヒントにもなった。ジェイコブはパン職人である前に戦う男なんだ。それってカッコいいよね。

※創立者の魔法使いヘルガ・ハッフルパフは多くの料理関連呪文を創作したとされる

── ジェイコブとニュートの友情はどのようなところが特別なのだと思いますか？

ニュートとジェイコブの関係はエディと僕の関係に似ている。一緒に冒険をして素晴らしい時間を過ごし、撮影後にはそれぞれの人生を歩むけれど、撮影に戻ってくるとずっと一緒だったような感覚がある。エディと一緒に仕事をするのはいつもとても楽しいよ。彼の表現はとても繊細で、まるでダンサーのような動きをするから、見ているだけでいつも勉強になるんだ。

1作目ではジェイコブとニュートはまるで一緒に戦争に行くような感じで、ああいう経験をすると、永久の絆で結ばれたような気がする。ニュートはパン屋を開きたいジェイコブを助けるという究極の親切心を示した。それは兄弟愛みたいなものだ。だから汽車で出会った二人は、今回もすぐに元の関係に戻る。彼らは真の友情によってのみ可能な簡潔な意思伝達ができるんだ。

── 今回ジェイコブは杖を贈られますが、あなたにとってはどんな意味がありましたか？

ジェイコブは鍋を持ったまま魔法界に連れてこられるけれど、ニュートから杖を受け取り、鍋を置くんだ。あれはじつに象徴的なシーン。パン職人の道具から魔法使いの道具に持ち替えるんだからね。そういうわけで、僕もいよいよ魔法の杖を手にすることができて光栄だったよ。あれはダンブルドアからジェイコブに特別に授けられたもので、とてもかっこよかった。杖をずっと大切にしたし、あの杖には大、大、大満足。分かるよね？

Photo by Gareth Cattermole/Getty Images for Warner Bros.