2022年7月8日(金)公開
X エックス
A24
映画撮影のため田舎の農場にやってきた男女6人が殺人鬼夫婦の餌食に!
映画撮影のため3組のカップルがテキサスの田舎の農場にやってくる。だがそこに住んでいたのは高齢の殺人鬼夫妻だった……話題のスタジオA24初のシリーズ作品ということでも注目されているホラーで、三部作の構想が明らかにされている。
主演は2018年の『サスペリア』でブレイクしたミア・ゴス。『スクリーム』シリーズ最新作(2022)のジェナ・オルテガ、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのブリタニー・スノウらの共演。監督は『キャビン・フィーバー2』(2009)のタイ・ウェスト。
1979年。女優のマキシーン(ゴス)とマネージャーのウェイン、ブロンド女優ボビー・リン(スノウ)とベトナム帰還兵の俳優ジャクソン、自主映画監督の学生RJとその彼女で録音担当のロレイン(オルテガ)の六人は、撮影のために借りた農場に着いた。出迎えたのはみすぼらしい老人ハワード。窓からはその妻パールが見ている。そしてその夜、撮影を終えた一行を思いがけない恐怖が襲う。
【怖ポイント1】多彩でショッキングな殺しの手口
殺人鬼が老齢の夫婦であるところがまずショッキング。殺人の方法も多彩で、非力な老人でも無理なく殺せるよううまく考えられている。描写もかなり残酷で、映倫の指定がR15+なのも納得の出来。舞台がテキサスであること、背景が70年代なのも利用している。さらに老婦人パールのバックグラウンドからのおぞましさも忘れ難い。
【怖ポイント2】1979年が舞台という意味
主人公マキシーンが憧れる女優リンダ・カーターは1979年当時TV「ワンダーウーマン」で大人気だったし、劇中映画を監督するRJはフランスのヌーベルバーグ監督ジャン=リュック・ゴダールに心酔している。
さらに当時はフリーセックスが流行しており、それがボビー・リンとジャクソンのキャラクターに反映されている。
【怖ポイント3】2人のスクリームクイーン
主演のミア・ゴスは『サスペリア』(2018)以外にも『マローボーン家の掟』(2017)『EMMA エマ』(2020)とホラーへの出演が多く、今回の演技で新たなスクリームクイーンと認知された。
また共演のジェナ・オルテガも最新版の『スクリーム』(日本はDVD公開)の主要キャストの一人で、彼女もまた新スクリームクイーンとして認められている。
X エックス
2022年7月8日(金)公開
アメリカ/2022/1時間45分/ハピネットファントム・スタジオ
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ(キッド・カディ)
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