最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回は映画史を塗り替え続けているMCUのヒーロー、アベンジャーズの中心人物の一人、クリス・ヘムズワース。最新作『ソー:ラブ&サンダー』』はどんな作品に仕上がったのでしょうか?
カバー画像:Photo by James D. Morgan/Getty Images for Tourism Australia

クリス・ヘムズワース プロフィール

1983年8月11日、オーストラリア・ビクトリア州生まれ。ハリウッド・デビュー作『スター・トレック』(2009)を経て、2011年の『マイティ・ソー』の主人公に抜擢。以後MCUを背負って立つ一人に。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のスピンオフ『フュリオサ(原題)』など期待の新作が多数待機。

“僕たちはアクション満載のロマンティック・コメディを作りたかったんだ”

今年も映画史上に残る数々の記録を生み出し、とどまるところを知らないMCUの快進撃。年末年始に大きな話題を呼んだ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は全米興行収入歴代3位を記録し、この5月に公開されたばかりの『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は本年度最高の全米オープニング成績を樹立。そして7月8日には早くも最新作『ソー:ラブ&サンダー』が登場する。その特報映像は公開から24時間の視聴回数が2億回を突破と、歴代4位を記録した(ベスト3もすべてMCU映画)。

その『ソー:ラブ&サンダー』で自身8度目のソー役(カメオ出演など除く)に挑むのがクリス・ヘムズワース。アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスが実質的にフランチャイズを卒業した今、“アベンジャーズ”ビッグ3最後の一人となった彼にかかる期待は大きい。実際、単独ヒーローの物語が4作目まで作られるのは『ソー:ラブ&サンダー』がMCU初となる。

シリーズ1作目から約10年、ともに走り続けてきた“ソー”に対して今彼はどんな思いを抱いているのか? 間もなく公開される最新作の見どころや撮影エピソードとともに語ってもらった。

── ソーというキャラクターの魅力と最新作『ソー:ラブ&サンダー』がどのような体験だったか教えていただけますか?

画像: Photo by James D. Morgan/Getty Images for Tourism Australia
Photo by James D. Morgan/Getty Images for Tourism Australia

僕は10年ほど前にソー役を初めてもらって以来、この役を演じるのが大好きなんだ。僕がこのキャラクターを演じるたびに、幸運なことに、さまざまなかたちで僕にインスピレーションを与えてくれる素晴らしい監督やライターたちや他の役者たちと一緒に仕事をすることができている。

本作では、ソーの変化にとても大きな影響を与えた『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を手掛けたタイカ・ワイティティ監督とまた一緒に仕事をした。『バトルロイヤル』はソーのキャラクターや映画のトーンに関して、僕たちがこれまでに見た最大の変化だったと思う。一緒に仕事をしてきたすべてのメンバーたちと『ソー:ラブ&サンダー』で再会し、新しいキャストやスタッフたちと一緒に仕事できたのは、とてもスペシャルなことだったよ。

──『ソー:ラブ&サンダー』の見どころはどんなところでしょうか?

僕たちはアクション満載のロマンティック・コメディを作りたかったんだ。そのこと自体、僕たちはすごく楽しむことができた。もちろん、映画の中心にはハートがある。素晴らしいユーモアのセンスもある。そして、みなさんがマーベル映画に期待しているすべてのアクションや壮大なビジュアルエフェクトもあるよ。

── 本作には“マイティ・ソー”役でナタリー・ポートマンが復帰しますね。

そう、僕たちはナタリー・ポートマンに戻ってきてもらったんだ。僕は『マイティ・ソー』をナタリーと一緒にやった。僕のマーベルの旅の始まりは、彼女と一緒に仕事をすることだったんだ。だから今、2人とも人生においてまったく違うところにいるこれらのキャラクターたちと再会することは、僕たち2人にとって楽しいことだった。

画像: “僕たちはアクション満載のロマンティック・コメディを作りたかったんだ”

──『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の最後で、ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとともに地球を旅立ちましたが、今回の作品ではソーはどのような状態から始まるのでしょうか?

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が終わったとき、ソーはとても複雑で、感情的な状態だった。そして彼は、これまでで最高の体型というわけじゃなかった。だから、彼にはやるべきことがいくつかあり、回復への長い道のりがあったんだ。彼は、ガーディアンズたちと一緒に探求の旅に出かけた。今作は、まさにその探求のいくつかで始まり、彼らがどこに行っていたのか、何をしてきたのかがわかるんだ。

彼の旅をつなぎ合わせて、このキャラクターを再現できるのはナイスだったよ。ヒーローを演じることのチャレンジのひとつは、一旦ある状態を達成して、すべての教訓を学んだら、キャラクターはそこからどこへ行くのか、ということだ。だからそれを壊して、再構築できる度に、観客は観ていてとても楽しいと思う。スクリーン上でそれを作り出す僕たちにとってもとても楽しいよ。

── クリスチャン・ベール、ラッセル・クロウが新たに参加するのも話題ですが、彼らとの共演はいかがでしたか?

素晴らしかったよ。2人とも僕が大好きな俳優なんだ。彼らが本作に参加して、この世界に関わりたいと思ってくれてとても嬉しかった。彼らは素晴らしいニュアンスと、とてもユニークなキャラクターをもたらしてくれた。2人は演じているキャラクターたちとまったく違う。どちらについてもあまり話せないんだけどね。今言えるのは、あれだけのレベルと力量の俳優たちだから、多くの素晴らしいものを本作に持ち込んでくれたということだよ。

ソー:ラブ&サンダー
2022年7月8日(金)公開

監督: タイカ・ワイティティ
出演: クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソン、クリスチャン・ベール、タイカ・ワイティティ
配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2022

最強チーム“アベンジャーズ”の一人、破天荒な雷神ソーの活躍を描く『ソー』シリーズ最新作。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の激闘後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの仲間たちと宇宙船に乗り込み、自分探しの旅に出たソー。そんな彼の前に現れたのは、最強の敵“神殺し”のゴアと、ヒーローに覚醒した元恋人のジェーンだった。2作目以来の再登場となるナタリー・ポートマンに加え、クリスチャン・ベール、ラッセル・クロウという豪華オスカー俳優が参戦。

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