まだまだある! この夏のアジア映画
憑き物系ホラーはタイとベストマッチ?
『女神の継承』<2022年7月29日(金)公開>
『哭声/コクソン』(2016)のナ・ホンジン監督が原案と製作を務めた、タイ・韓国合作の R18+指定ホラー。タイ東北部の村で、祈祷師一族の血を引く若い娘が、何かに取り憑かれたかのように凶暴化。やがて村と一族に想像を超えた恐怖をもたらしていく。
物語はドキュメンタリータッチで進行し、秘境感あふれる村の雰囲気も加わって、リアルと錯覚する禍々しさ。終盤では恐怖という恐怖が「これでもか」というほど詰め込まれ、戦慄の展開が繰り広げられる。
女神の継承
2022年7月29日(金)公開
タイ・韓国/2021/2時間11分/シンカ
監督:バンジョン・ピサンタナクーン
出演:サワニー・ウトーンマ、ナリルヤ・グルモンコルペチ
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『バーフバリ』悪役がゾウを守る男に
『ハーティー 森の神』<2022年7月29日(金)公開>
人里離れた森の奥で、野生のゾウと家族のように暮らす主人公。人々から“森の神”と呼ばれる男が、動物たちの棲む森を奪いリゾート開発をたくらむ大企業に立ち向かう。
「バーフバリ」シリーズ( 2015~2017)で、主人公の強すぎる宿敵を演じたラーナー・ダッグバーティが主演とプロデュースを担当。本作の役作りのため15kg減量し、「バーフバリ」の冷酷な暴君とは対照的な、動物愛にあふれる熱い男を演じている。
ハーティー 森の神
2022年7月29日(金)公開
インド/2021/2時間41分/ツイン
監督:プラブ・ソロモン
出演:ラーナー・ダッグバーティ、シュリヤー・ピルガオーンカル
香港民主化デモ、180日間の壮絶な記録
『時代革命』<2022年8月13日(土)公開>
2019年に香港で起きた、民主化を求める大規模デモ。約180日間にわたる壮絶な運動の模様を収めたドキュメンタリー。警察と激しく衝突した最前線の様子に加え、リーダー不在ながら機動的に統制されていたデモ隊の裏側など、自由を求めて戦った人々の絶望と希望が映し出される。
監督はオムニバス映画『十年』(2015)のキウィ・チョウ。現地香港では検閲で劇場公開されなかったが、台湾で開催される金馬奨では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。
時代革命
2022年8月13日(土)公開
香港/2021/2時間38分/太秦
監督:キウィ・チョウ
© Haven Productions Ltd.
インドネシア産ラブ&バイオレンス!
『復讐は私にまかせて』<2022年8月20日(土)公開>
ケンカは強いが性的不能の青年と、武術を駆使する女性ボディガード。電撃的な恋に落ちた二人が、過去にトラウマを与えた者たちへの復讐を計画するが……。二人の恋愛を軸に、アクションあり、バイオレンスありの予測不能なストーリーが展開。
『アジア三面鏡2018:Journey』(2018)のインドネシア人監督、エドウィンがメガホンを取り、『わが母の記』(2012)の芦澤明子が撮影を担当。第74回ロカルノ国際映画祭で最高賞にあたる金豹賞を受賞。
復讐は私にまかせて
2022年8月20日(土)公開
インドネシア=シンガポール=ドイツ/2021/1時間55分/JAIHO
監督:エドウィン
出演:マルティーノ・リオ、ラディア・シェリル
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いじめ被害者が壮絶な闘いへ!
『シャーク 覚醒』<2022年8月26日(金)公開>
壮絶ないじめをうけた末に少年院に収容された男子高校生が、総合格闘技の元世界チャンピオンに弟子入り。出所後に自分をいじめた加害者と戦うため、厳しい鍛錬に励んでいく。
ドラマ「梨泰院クラス」(2020)など実写化でヒットを生み出してきた韓国のデジタル漫画、ウェブトゥーンの同名人気作を映画化。軟弱な主人公が心身ともに強くたくましく成長する姿を、『修羅の華』(2017)のキム・ミンソクが熱演している。闘争本能むきだしの激しいアクションシーンに注目。
シャーク 覚醒
2022年8月26日(金)公開
韓国/2021/1時間48分/エスピーオー
監督:チェ・ヨジュン
出演:キム・ミンソク、ウィ・ハジュン
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