“自分の想像以上にリアルな演技ができたと思っています”
―脚本を読んだとき、どう思われましたか?
「自分とつながる部分が多いなと思いました。そして、様々な疑問が浮かんできました。人生って何なんだろうとか、過去にしたことって何だろうとか、答えを探したくなるような脚本でしたね」
―今回はどのように役作りをされましたか。
「ガンになる前の部分を演じるにあたっては、実際にウェイターとして働きました。バンコクで一カ月、ニューヨークでも撮影場所のタイレストランで働きました。ウェイターをしている人の世界観や仕事観、人生観といったものを学べたと思います。
ガンになってからのパートについては、実際に患者さんのいる病院へ行ってリサーチしました。患者の方の考え方や身体的な特徴などを知ることができたんです。それから監督のご友人にロイドさんという方がいます。ロイドさんは末期ガンの患者だったんですが、いろいろなアドバイスをしてくださって、演技のロールモデルにさせてもらいました」
―現場では即興やアドリブが多かったそうですね。印象的なことはありましたか?
「アドリブでは2つ気に入っているシーンがあります。1つ目はアリス(プローイ・ホーワン)とレストランのフロアで一緒にダンスするシーンです。もう1つは地下の部屋でウードとプリム(ヴィオーレット・ウォーティア)が話すシーンです。このシーンのセリフは50%が即興でしたね。2人とも精一杯演じたんですけども、バズ監督が付いていてくれていたので、どこまで表現していいのか、どこまで深く掘り下げていいかについての安心感がありました。なので自分の想像以上にリアルな演技ができたと思っています」
『プアン/友だちと呼ばせて』
8月5日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国順次公開
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配給:ギャガ