ネタバレに繋がる箇所もありますので、映画を未見の方はご注意の上、お読み下さい
2022年9月23日(金・祝)公開
LAMB/ラム
羊から生まれた羊でない“何か”とは?
A24が贈る禁断のスリラー
ある日、羊飼いの夫婦が羊の出産に立ち会うと、羊ではない“何か”が誕生するのを目撃する。二人はその存在を“アダ”と名付けて育て始めるが……! 気鋭の製作・配給会社A24が北米配給権を獲得し、カンヌ国際映画祭ではある視点部門で、Prize of Originalityを受賞、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表に選出されたネイチャー・スリラー。
名匠タル・ベーラの指揮するフィルムファクトリー出身で、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)では特殊効果を担当したヴァルディミール・ヨハンソンの長編デビュー作で、出演は『プロメテウス』(2012)のノオミ・ラパスのほか、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソンといったアイスランドの俳優たち。
ストーリー
アイスランドの山間部で静かに暮らす羊飼いの夫妻イングヴァル(グズナソン)とマリア(ラパス)が、ある日いつものように羊の出産に立ち会うと、驚くべきことに羊ではない“何か”が生まれてきた。はじめは衝撃を受けた二人だが、それもつかの間、彼らは生まれた存在を受け入れ、過去に亡くした娘の名前アダと名付けて、育てる決意をする。
アダの存在は夫婦に生きがいと穏やかな生活をもたらすが、マリアにはアダを産んだ母羊が執拗に子供を求めて家の前にやってきては鳴き続ける姿が邪魔になってくる。それに業を煮やしたマリアは、母羊に静かにライフルを向ける。やがて夫婦のもとへイングヴァルの弟ベートゥル(ハラルドソン)がやってくる。彼は初めて見るアダの姿に困惑するが……。
登場人物
イングヴァル(ヒルミル・スナイル・グズナソン)※画像左
山間に妻マリアと静かに暮らす羊飼い。マリアと共にアダに愛情を注ぐ。
マリア(ノオミ・ラパス)※画像右
羊から生まれたアダに愛を注ぎ、亡くした娘の代わりのように育てようとする。
補足メモ:祖父母が羊牧場を営んでおり、幼少期にそこで過ごすことが多かったと言うンソン監督は、羊について多くの知識を持っていたという。監督の言葉によれば、マリアの強さは最近亡くなった彼の祖母に触発されたものだとか。
ペートゥル(ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン)
イングヴァルの弟。最初は兄夫妻の超現実的な世界に戸惑うが……
LAMB/ラム
2022年9月23日(金・祝)公開
アイスランド=スウェーデン=ポーランド
2021/1時間46分/クロックワークス
監督:ヴァルディミール・ヨハンソン
出演:ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
©︎ 2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON