7月から最新作『ブレット・トレイン』のPRツアーで世界中を飛び回り、先日の約3年ぶりの来日も大きな話題を呼んだブラッド・ピット。多忙なスケジュールの合間を縫って、デヴィッド・リーチ監督とともにインタビューに応えてくれました。
カバー画像:Photo by Anthony Behar/NBCU Photo Bank/NBCUniversal via Getty Images via Getty Images

僕らは二人ともジャッキー・チェンが大好きなんだ

── 『ブレット・トレイン』の主人公の殺し屋レディバグというキャラクターはどのように作り上げていったのでしょうか?

ブラッド・ピット
キャラクターのDNAは全て脚本にあった。それを少しだけ僕らは広げて、レディバグを作り上げた。

デヴィッド・リーチ
レディバグは殺し屋なんだけど、もう殺しはしたくないと思いつつ、その世界で働いている。

ブラッド・ピット
そして彼は自分の存在意義を感じられないという危機に陥ってる。ノイローゼ気味で、少し仕事から離れているんだ。何ヶ月かセラピーを受けたりして、答えが見つかったような気がしている。人生はこの先輝かしいものになるってね。この平和と紛争解決の考え方を、ヒットマンや泥棒や殺人者たちの世界に持ち込もうとしているんだ(笑)

── お二人が作り上げたアクションシーンは見事でした。

ブラッド・ピット
アクションシーンのデザインを見て、とても嬉しくなったよ。ジャッキー・チェンへのオマージュのような側面もある。僕らは二人ともジャッキー・チェンが大好きなんだ。彼は現代のバスター・キートンだ。並外れて難度の高いことをやってのけている。ファイトの中にも、ちょっとしたユーモアがデザインされているんだ。僕らはそれを学ぶだけでよかった。

デヴィッド・リーチ
僕らは最初から、楽しいトーンの映画を作ろう、今の世の中に楽しさをもたらすような映画を作ろうと決めていた。だからジャッキー・チェンをイメージしたんだ。彼はまさにそうだからね。それがレディバグというキャラクターにうまく作用したと思う。彼はスキルを持っているけど、常に消極的で、それを使いたくないと思っている。ジャッキーはそういったキャラクターをよく演じているよね。まずはキャラクターがあってこそ、こういうコメディスタイルの振り付けが生きてくる。キャラクターと映画のトーンを定義づけることに繋がるんだ。

── ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリーと共演者にも個性豊かな顔ぶれが揃いましたね。

ブラッド・ピット
アーロンのことは昔から知っていたけど、彼がこの役にピッタリだったなんて予想外だった(笑)。そして僕はブライアンの大ファンなんだ。彼は本当に演技の幅が広い。それにユーモアのセンスが抜群だ。ジョーイ・キングもそうだよ。めちゃくちゃ切れ味がすごい。ジョークは誰にも負けないんだ。

デヴィッド・リーチ
その通り(笑)。

ブラッド・ピット
僕がいいジョークを思いついて披露しても、絶対勝てない(笑)

── 映画館で映画を観るという体験についてはどう考えていますか?

ブラッド・ピット
例えば同じ映画を観ながら笑うというのは、エネルギーが沸き起こって、つられて皆が笑ってしまうという力もあるよね。一人で観るよりもずっと楽しい。この映画もそうだ。劇場の中でこそ盛り上がれるよ。

ブレット・トレイン
2022年9月1日(木)公開

アメリカ/2022/2時間6分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント R15+
監督:デヴィッド・リーチ
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー

This article is a sponsored article by
''.